陰膳(夏樹静子)
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703 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 14:02:26
- タイトルはたぶん陰膳って短編小説。
主人公の女性は、とても仲睦まじい夫婦と知り合った。
結婚して10年は経っているのにお互い大切に暮らす二人をうらやましく思う。
しかし夫婦には辛い過去があった。一人息子を行方不明でなくしているのだ。
事故にあったのか誘拐されたのかわからないまま、死体も見つかっていない。
そんな過去があったそぶりも見せず、夫婦は幸せそう。
「愛の力で過去を乗り越えたのね」とさらに夫婦を尊敬する女性。
が、ひょんなことから夫婦だけが誰にも知られず息子を殺せたことを知ってしまう。
夫婦の家の立地と構造があれば可能だったこともわかってしまう。
事実かどうか確認できなかったが、女性の夫婦を見る目は変わってしまった。って話なんだけど。
もし女性の推測通り夫婦が息子を殺していたとしたら、
自分たちの生活に邪魔だからって我が子に手をかける極悪非道の親になる。
が、もし女性の推測が単なる妄想なら、あまりに悪意に満ちている。
「幸せそうでうらやましいわ☆」つーのは口先だけで内心どす黒すぎる。
どっちに転んでも後味が悪い。
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704 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 14:25:41
- >703
夏樹静子のだね。後半ちょっと付け足し。> 「愛の力で過去を乗り越えたのね」とさらに夫婦を尊敬する女性。
その後近所のおしゃべりオバサンから
「その夫婦は再婚同士で、お互い過去に配偶者が行方不明になっている」って知った女性が、
たまたま父親の知り合いの警察関係者と同席した際に
「○年前に行方不明事件があったとか」って話を聞き出す。その結果、どうも二人(仲睦まじい夫婦)は、お互い配偶者がいる頃から実は知り合っていて、
お互い文学的趣味を理解しない、理解できない配偶者と別れて一緒になりたがっていた。
それで「こっそり殺して死体を風呂で煮込んで小さくして捨てる」という方法でそれぞれ配偶者を始末し、
数年間陰膳を続けた後、何気ない感じで再婚した。のではと女性は思う。更にはおしゃべりオバサン曰く「ちょっとうるさい子だった」息子も、夫婦に殺されたのではないか。
と、夫婦の妻が「夫婦二人だけで文学や芸術などの話を、誰にも妨げられずに出来るのは、とても幸せだと思いますの」
と言うのを聞いて思う女性。
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706 名前:本当にあった怖い名無し :2008/09/10(水) 17:22:24
- さらに付け足すと、主人公は不慮の事故で幼稚園児の自分の子供を亡くしています。
回覧板を持っていった先で、老夫婦の子供の
陰膳がおいてあるところを見たところから話は始まってます。
陰膳のタイトルなのに、703の話だと陰膳が出てこないよ。
ちなみに、陰膳とは旅行などで不在の人のために、家族が無事を
祈って供える食膳のことです。
この話で、初めて陰膳のことを知りました。