ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その94 » 夜叉御前(山岸凉子)

44 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/05(日) 17:04:03
山岸凉子ので似た話があったよ「夜叉御前」

山深い一軒家に引越してきた一家。
一家の15歳の娘はその家に着いた時から嫌な感じがして、
じっさいに引越後たびたび暗闇に恐ろしい女の顔(鬼)を見ることになる。

一家には娘のほかその両親、祖母、弟妹たちがいて、
母親は腎臓病で寝たきり、祖母は年寄りなので娘は家事を一手に引き受けている。
何かの合間にたびたびその鬼が出てくるので体調を崩していたが、
負けるものかと気を張り調子が快復してきた頃、
深夜目を覚ますと大きな黒いものがのしかかっていた。
苦しくてもがいているうちふと横の押し入れを見ると中から鬼がジッと覗いていた。

その後娘は食欲を増し太りだした。「鬼が私を太らせて身動きしにくくさせているんだ」と思う娘。
そんなある夜また黒いものがのしかかっていた。またもがきながら押し入れを見ると鬼がいるのだが、
今夜は鬼は斧を持っていて、娘に向かって切り掛かってきた。

と思ったら切られたのは黒いもの、父親だった。
「お前も死ぬのだよ」と今度はまさしく娘に向かって斧を振りかざす鬼=母親。娘はとにかく逃げた。

気がつくと娘は病院にいて、隣りには生まれたての赤ん坊が寝ていた。
祖母が見舞いにきてくれ話すには、父親は死に母親は病院に入って毎日泣いたり笑ったりしているという。
娘は赤ん坊の頭に鬼の角が見える。それを祖母に言うと祖母は泣き出し、
間もなく娘を母親と同じところへ連れて行ってあげると言った。終


45 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/05(日) 17:11:25
>44のマンガ、うまく書けなかったけど斧で切られるシーン、
絵は「黒いかたまり」から「父親」に、「鬼」は「母親」にチェンジするんだが、
娘自身が見ているのはあくまで「切られる黒いもの」と「斧を振りかざす鬼」のまま。
だから生まれた子供についても同様で、
医師が説明したけど「よく聞き取れません」で「わけがわかりません」
「どうも私は鬼に負けてしまったようです」の状態。

47 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/05(日) 18:41:53
>>44
うむむ。
うまくイメージできないけど、まがまがしい雰囲気は伝わった。
今度書店で見てみるべ。

48 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/05(日) 19:49:20
>>44-45
乙。あの話の筋を書くのは難しいね。
ずっと娘の視点から描かれていて、娘自身は母親=鬼ということに気付いていない
(というか娘がちょっとおかしいので理解できていない)。
最後、「お母さんと同じところ(=精神病院)へ連れていってくれると言うのですが、
そこに鬼がいるような気がするのです」という娘の独白も後味悪い。

 

夜叉御前―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)
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