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225 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/09(木) 12:28:22
こんなのもあったな これも確か星新一(違ったかも)

ある科学者が「死後の世界を覗ける薬」を発明する
不治の病で末期の患者にそれを服用させると
危篤状態に陥るたびに「死後の世界」を体験して帰って来る
それがものすごく素晴らしいところで
先に死んだ父母も待っててくれて
すごく懐かしくて・・・みたいな体験を嬉々として語る

そのうち「このまま苦しみながら生きているよりも
あっちに行ってしまった方が幸せなんじゃ・・・?」と
思い始め ついに延命治療を拒否して穏やかに死んでゆく

「死の恐怖から人を完全に解放しましたね!素晴らしい!」と
褒め称えられた発明者は こっそりと真実を明かす
実はその薬は「幸福な死後の世界」の幻覚を見せるだけの薬だった
でも実際
その薬によって恐怖を感じず穏やかに死んでゆくことが出来る
価値はあるはずだ
そう言われた発明者は頷き 悲しそうに付け加える
「ひとつだけ残念なのはね
 私自身がその恩恵にあずかれないことだよ」


228 名前:本当にあった怖い名無し :2008/10/09(木) 13:15:29
>225
それさ、
真実を明かされた人だって恩恵に預かれないよね。

 

ひとにぎりの未来 (新潮文庫)
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