名探偵コナン／第166-168話「鳥取クモ屋敷の怪」

実の娘でないと疑われ、父親に虐待されている女性がいた。
ある日、近くで土砂崩れが起きた。その女性は、１人のアメリカ人の青年が大怪我をしているのを見つけた。
他の怪我人で病院がいっぱいだったので、彼女が家で看病をする事になった。
青年は日本語を話す事が出来たが、読み書きは出来なかった。
口の中を切って上手く喋れなかった彼は、ローマ字で筆談をして女性とコミュニケーションをとった。
女性は青年を好きになった。虐待されて以来暗かった性格も明るくなった。

女性には双子の妹がいた。青年が国に帰ってしまう日、
女性は妹達に彼の気持ちを聞いて来て欲しいと頼んだ。
妹達は、青年に「お姉ちゃんをどう思ってるの?」と聞いた。
彼も女性の事を好きだったので、「shine」と書いて妹達に渡した。そして国に帰っていった。
女性や妹達はローマ字しか読めなかったので、「死ね」と言われたのだと思った。
女性はまた暗く塞ぎ込むようになり、暫くして自殺した。

３年後再び来日した青年は、女性が自殺した事を知り絶望した。
父親や周りの人間が追い詰めたのだと思い、復讐の為何人かの人を殺した。
彼の犯行を暴いた探偵は、「彼女が自殺した本当の訳は、もしかしたらお前の言葉だったのかもしれない」と突きつけた。

青年は連行されていきながら、
「なぜ自分は日本人じゃなかったんだ、なぜ彼女はアメリカ人じゃなかったんだ」と
壊れたからくり人形のように繰り返し呟いていた。