キジも鳴かずば

566 名前:1/3 :2008/11/02(日) 04:06:25
「雉も鳴かずば撃たれまい」って諺の基の話が自分的には後味悪かった。
うろ覚えな所もありますが書かせてもらいます。

ある村に男と娘が二人で暮らしていました、ある日娘が病気になり
寝込んでしまいました。
娘は酷く苦しみ自分はもう死ぬのだと思い、父に「死ぬ前に一度
おはぎを食べてみたい」言いました。
男の家は貧乏で小豆と米など買えるわけもありませんでした。
しかし大事な一人娘の最後の願いを叶えてあげたくて、男は
蔵から小豆と米を盗み出してしまいました。


567 名前:2/3 :2008/11/02(日) 04:09:05
しかしおはぎを食べた娘はけろっと元気になってしまい。
男は娘が元気になり、当然うれしかったのですが
盗みにはいったと言う罪悪感が残りました。

その頃村では度々氾濫を起こす川に堤防を造ろうという話し合いがされていました。
昔は堤防を造る際に水神への生け贄として堤防の中に人を
生き埋めにする、人柱の風習がありました。
当然進んで人柱になりたいと言う人もなく、こういう場合
罪人が人柱になるのが一般的でした


568 名前:3/3 :2008/11/02(日) 04:11:27
その話し合いの最中ある村人が子供の手毬唄を聞いたと言いました、
その唄の内容とは「おはぎを食べた、とても美味しかった」という物でした。
その唄を歌っていた子供と言うのがあの男の娘で、村人達は
あの家におはぎを買う金などあるはずがない、きっと盗みにはいったんだといい。
男は人柱にされてしまいました。

父親を失った娘は、きっと自分があんな唄を歌ったから父は
人柱にされてしまったんだと悟り、姿を眩ませてしまいました。
数年後、ある猟師が雉の鳴き声を頼りに雉を仕留め、落とした獲物の
所に行くと猟師の前に娘が現れました。
その娘は「雉も鳴かずば撃たれまい...」とつぶやき雉を抱えて
去っていってしまいました。


569 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/02(日) 04:55:15
あ、後味悪い…
確かそれに似たのが外国の話でもあったような
外国の話の方は父親は盗みはしてなくて、潔白を証明するために
我が子の腹をかっさばいて胃袋の中身を取り出すってやつ。
結局父親は盗人の罪は免れても殺人者なってしまった、という後味の悪い話… 

584 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/02(日) 11:14:16
>569
外国だっけ。
日本でも同じ様な話があるよ。
確か父親の方が貧乏な浪人もので、近所の家から小豆と米が盗まれた直後、
子供の方が「あかまんま食べた」と無邪気に話してるのを近所のものが聞きつけて
犯人は浪人に違いないと押しかけてくる。
で、盗人の疑いをかけられた恥辱を晴らす為に浪人は近所のものの目の前で
わが子の腹をかっさばいてその中身を見せてやるが、そこから出てきたのは
数匹の赤蛙だった、という話。

つか、腹切ってそのまま蛙の形状が分かるものが出てくるんなら、水でも大量に飲ませて吐かせろよ。


593 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/02(日) 13:31:53
>584
切って中身を出せば白黒つけられると思って実行したなら、吐かせても同じだろうよ。
この浪人は自分の恥辱を晴らす&疑いをかけた近所の人間(確か暮らし向きの豊かな町民)に
消えない罪悪感をもたらす為あえて年端もいかんわが子の腹をかっさばく事を
選んだとしか思えん所が後味悪かったんだよ。

書き忘れたが、赤蛙をとってきて子供に食わせたのも、
それを「あかまんま」と教えたのも親の浪人で、
そのあたりの事情を近所のものに説明して弁明するでもなく、
責められ続けた挙句にいきなり子供をひっつかんで切った。
おそらく貧すれとも武士の矜持にかけて家の恥を町人などに明かすことは出来んという理由からだろうが…


595 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/02(日) 13:59:30
>>566
なんか途中から自分の知ってる話と違うな。

父親が人柱になってしまった後、娘は「自分のせいで」と後悔し
「もう二度としゃべらないようにしよう」となる。

で、しゃべらないまま娘も年頃に育った頃、山を越えた隣の村からの縁談が。
「しゃべらないほど大人しい娘ならよく働くだろう」みたいな。
夫になった相手は口を聞かない嫁でも、気立ての良さとかに惚れて
大事にしてくれ、夫婦として暮らしてたものの、とにかくなにもしゃべらないので
舅や姑に「カタワの嫁はいらん」と帰される。

夫も落ち込みながら、自ら馬を引いて嫁になった娘を元の村へ送り届け
その途中で、雉が鳴いて飛び立った瞬間、猟師に撃たれる現場に遭遇。
馬の背にいた娘が「雉も鳴かずば撃たれまいに…」とつぶやく。
夫「おまえ、しゃべれたのか!?いったいどうして…」
と、過去の父親の話を聞いて涙し、また一緒に戻って両親を説得。

一応最後は幸せに暮らしました、だったような気がする。


596 名前:本当にあった怖い名無し :2008/11/02(日) 14:08:12
民話は色々バージョンがあるからね

 

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