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377 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/11(木) 22:01:26
福島北部の民話

「一盃森の長次郎狐」
昔、一盃森に長次郎という狐がいた。
狐伊達に大変悪知恵が働き、人を化かしては髪の毛を食っていた。
近くの村人はみんな坊主頭にされて、困っていたところ、一人の勇気ある若者が我こそはと立ち上がった。
さっそく一盃森に来て、藪の中で見張っていると、長次郎が現れた。
道端に落ちている馬の草鞋を手に取って、ぺっと唾を吐きかけポンと手を叩く。
すると狐はみるみるうちに美しい花嫁さんになった。そうして次々に唾を吐き手を叩いていき、
たちまちに優しげな子守娘と可愛い子供を生み出した。
三人が並んで歩く様は、まるで子守連れで子と里帰りする花嫁さんそのもの。
どこへ行くのかと若者がこっそりついて行くと、三人は下の坂のお大尽様の屋敷に入っていった。
お大尽様は娘の里帰りに初孫とあって大喜び。そこへ若者がパッと出て行って、
「その娘は狐だ! 俺がこの目で見たんだから間違いねえ!」と叫んだ。
最初は本気にしなかったお大尽様も、若者があまりに熱心に説得するものだから、
「じゃあ正体を見てみよう」と言って、若者と一緒に行き、娘と孫と子守を部屋に入れ生木を燻した。
しばらくして戸を開けると、そこには化け狐どころか、三人が人間のまま死んでしまっていた。
怒り狂ったお大尽は「娘も孫も生かして返せ」と詰め寄ったがもちろん若者にそんな力はない。
「おかしいな、確かに見たのにどこで間違ったんだろう」と困り果てつつ平謝りに謝ったのだが
お大尽様には全く許してはもらえなかった。
そこへちょうど坊さまが通り掛り、仲裁に入ってくれた。坊さまは若者に
「罪を償うには、髪を剃って坊主になることだ」と言い渡し、若者はとうとう坊主にされてしまった。
そしてその坊さまは、馬の草鞋を叩きながら南無阿弥陀仏と唱えていったのだった。
勇気ある若者も、やっぱり長次郎狐には敵わなかった、というお話。


378 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/11(木) 22:13:02
>「おかしいな、確かに見たのにどこで間違ったんだろう」

勘違いで人を死においやっておいてこの程度なのが後味悪い


379 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/11(木) 22:21:49
むかしは人の命なんぞ軽かったからね。別にどうということもない。

388 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/11(木) 23:43:31
>>377
「まんが日本昔ばなし」でトラウマ話として必ずあがる
「三本枝のかみそり狐」とよく似てるね
同じ福島の民話だし、元は同じ話なのかな

ttp://jp.youtube.com/watch?v=ajyoRoaH5Tk
こっちは話はともかく、絵が怖い
俺は子供時代に見てなくて良かったとおもうw

 

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