ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その98 » 金田一少年の事件簿/飛騨からくり屋敷殺人事件(さとうふみや)

432 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/30(火) 16:14:55
金田一少年の事件簿を思い出した

主人公の金田一は類稀なる推理力を持つ少年探偵。
金田一が訪れた辺鄙な村には古い因習が蔓延っていた。
村を統べる一家には、三男一女の子供たちがいた。
一家の当主であり、子供たちの父親である男が亡くなり、
次の当主を誰にするかで子供たちの仲はピリピリしていた。
というか、長男一人が「俺が当主になったら次男を追い出してやるぜヒャッハー!」と、
もう当主に選ばれたのは自分であるかのように横暴な振る舞いをしているのだった。

長男と次男は同い年。
兄弟の中で次男だけは母親が違っていた。
次男の母は前当主の愛人で、本妻が亡くなった後に正式な妻となった。
長男は、元は使用人であった義母も、その連れ子にしかすぎない次男も汚らわしいと厭っていた。
しかし、父は二人を溺愛していたので、尚更憎みながらも、なにもできなかった。
父が死に自分が当主になった暁には・・・と長男は思っていたが、
遺言状には、次男を当主にするようにとの旨が書かれていた。
それまで、ネチネチとした長男の嫌がらせに耐え続けていた次男は、
晴れ晴れとして「出ていくのはお前の方だヒャッハー!」と長男に言い、
これでもう脅かされずにすむのだと、同じように苦労してきた母に向かって微笑んだ。

が、次男が何者かに殺害される。
犯人は次男の母であった。
次男の母=Aと、前妻=Bは幼馴染であった。
器量が良く真面目だが貧乏なAは、お金持ちなBにことあるごとにいじめられていた。
Aは努力家だったが要領が悪く、やがて、悪い男に金をだまし取られた末に、妊娠した身で放り出された。
入院したAはそこで、富豪と結婚して以前より更に豪勢な装いをしているBと再会した。
Bも妊娠中であった。Bの子供は何不自由なく暮らせるだろうに、それに比べて自分の子供はどうなってしまうだろう、
そう不安に思ったAは、やがて生まれてきた自分の子供をBの子供とすり替えた。
Bの子供として育てられれば、生活に苦労せず伸び伸びと暮らせるに違いないからと。
つまりは、長男はAの実子であり、次男はBの実子だったのだ。


433 名前:本当にあった怖い名無し :2008/12/30(火) 16:17:23
貧乏暮らしな中でも次男はぐれず、いつもAを気遣う優しい少年に成長した。
それでもAは、自分が腹を痛めて産んだ長男のことばかりいつも気になっていた。
長男の顔見たさにAは、次男と共にBの家の使用人として住み込みで働くようになった。
使用人である自分に横柄に命令してくる長男を、次男は嫌っていたが、
Aは「こんなに堂々と人に指示ができるくらい立派に育ったのね!」と嬉しくてしかたがなかった。
甲斐甲斐しく働くうちにAは当主の目にとまり、愛人の座につくようになった。
Bや長男からはひどく憎まれ辛い思いをすることもあったが、
当主のことはそれなりに愛していたし、憎まれていても長男と接する機会が増えることは喜ばしかった。

しかし、次男が次の当主に指名されたことでAの幸せは終わった。
「長男ざまあ!」と笑った時の次男の表情は、
かつて貧乏だったAを嘲笑ってきたBの顔とそっくりだった。
「私を散々バカにしてきたBの子供が、私の子供が得るはずだった地位を得るなんて許せなかった」
そういう理由で、Aは長年育ててきた次男を殺害したのだった。
そうすれば自分の実子である長男が当主の座を得られるから。

全てを告白し終えたAは、出されていたコーヒーを飲み終えると、吐血した。
長男は、金田一が推理を皆に披露して真相がわかることになる前に、
「なんか知らんが次男死んでラッキー、義母もうぜえから死ね」とコーヒーに毒を仕込んでいたのだった。
まさか実母だとは知らなかった、実母に毒を仕込んでしまうなんてと慌てる長男。
実は長男は、三男にも毒を仕込んで殺しかけた前科があった。
皆が長男を批難する中、Aは「違うわ、あの子はなにもしていない 私が自殺したくて自分で毒を入れたの!」と、
血を吐きながら主張し、長男をかばい続けながら、やがて息絶えた。

長男は逮捕された。三男は「こんな厄介な家ごめんだぜ」と以前から恋仲だった使用人の少女と駆け落ちした。
結局、本来なら女であるために権利のなかった長女が当主の座を得られることになりメシウマ状態になった。

 

金田一少年の事件簿File(9) (講談社漫画文庫)
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アニメ「金田一少年の事件簿」DVDセレクション Vol.3
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