魍魎の匣(京極夏彦)

369 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/22(木) 02:48:46
この前までやってた魍魎の箱ってアニメ

戦後数年ぐらいの昭和が舞台。
女学生が電車に轢かれるという事故が起きた。
被害者は可奈子という美少女で、風変わりだが聡明な優等生。
現場に一緒にいた、可奈子の友人である頼子はひどく取り乱した様子で、
可奈子の首ににきびがあったなどとわけのわからないことを口走っていた。
ある程度落ち着いてからの頼子は、不審な男が可奈子を突き落としたのだと証言した。

可奈子の親父は医者で、彼のもとで可奈子は治療をうけることになった。
可奈子の姉は可奈子と瓜二つの美人だが、実は世間体から姉と偽られているが、
本当は可奈子の母である(ややこしいので姉と表記する)。
頼子は母子家庭であり、可奈子は家庭の複雑さを抱える同士として頼子に好意を抱いていたらしい。
頼子は可奈子の見舞いに行くが、身動きもできないはずの可奈子は何処かへと消え去っていた。

しばらくして、若い女を狙った連続殺人事件が起こった。
被害者は生きたまま手足を切断されていた。
犯人らしき男の目星はついたものの、男は頼子と接触したのを最後に、
頼子と共に失踪してしまった。やがて頼子のものらしき手足などだけが発見された。

解決編。
可奈子を突き飛ばしたのは頼子だった。頼子は可奈子に憧れており、
そりの合わない母との生活に耐えるため、その思いを神格化の域にまで達させていた。


370 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/22(木) 02:51:26
しかし、二人で遠出をしようと待ち合わせた際、
可奈子は泣きはらした、人間的な弱さを持った顔で現れた。
直前に可奈子は自分の出生の事情を知ってしまっていたのだった。
実は自分は、姉が父と近親相姦の末につくった子供だということを。
可奈子があんな俗な表情をするなんてと動揺していた頼子は、可奈子の首筋ににきびをみつけた。
そのことが失望の決定打となり、頼子は衝動的に可奈子を突き落とし、後で嘘の証言をでっちあげたのだった。

可奈子はそのせいで、普通ではもう助けられないような状況になった。
父は、なんとか可奈子を延命させるため、機能を失った内臓などを切除し、
邪魔になってしまう手足なども除き、一部の有効な内臓と頭部以外を全て切り取った。
当時では(現代でもそうだが)内臓の代わりを担う小型の機械などはないので、
大型の機械を可奈子の体につなぎあわせ、建物のほとんどが可奈子であるかのような状態にした。

それでなんとか可奈子は生きながらえていたが、可奈子を溺愛するある男は、
機械から解いた可奈子を小さな木箱に入れて持ち去ってしまった。
電車内で、木箱の中の可奈子と会話し続ける男。
それをまた別の男が発見した。彼は病的に隙間を恐れる性癖があり、
木箱にみつしりとつまった可奈子にときめきを感じ、あんなものが自分も欲しいと願った。

その男は女性を襲っては生首状態にしようとバラバラ殺人を起こしまくった。
しかし可奈子のような存在はできず、調査して可奈子の身元を突き止め父のもとに行き、
やり方を教えてくれと請うた結果、色々と騙されたりして、
実験のために、連れ去られる以前の可奈子と同じ状態にされた。

罪を暴かれた可奈子父は姉と共に逃げようとし、頭と内臓だけの状態になっていた男をも、
実験続行のために連れていこうとしたが、騙されたことに憤っていた男に首に噛みつかれ絶命。
姉は男を殺害し、父の犯罪の証拠を消すために花火の砲の中に入れて吹っ飛ばし、お縄になった。

延命装置もなく、首と一部の内臓だけの状況になった可奈子は、連れ去られてすぐに死亡した。
しかし、ミイラのようなものの入った木箱を抱えて
きゃっきゃうふふしてる男の姿が巷では目撃されていたという。

トンデモ展開に驚きつつ、可奈子が不憫でたまらなかった

 

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文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)(原作)
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