ホーム » 小説 » 小説/か行 » 黒猫(エドガー・アラン・ポー)

664 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/29(木) 23:25:20
3/1
男は優しく思いやりのある性格で、動物好きで、同じような気質な妻を迎え、
様々な動物と暮らしていた。その中でも利口な黒猫がお気に入りで猫もなついていた。
ところが、男は酒に溺れるようになり、凶暴になっていった。
ある時、男が酔って帰ると、黒猫が避けているように感じ、猫を乱暴に掴むと噛まれたので、
怒り狂った男は、猫の目を抉り取ってしまう。
しらふになると、ちょっと反省はするが、直りはしない。
猫は、男が近づくと怯え逃げ隠れるようになり、それが男を苛立たせ、とうとう縛り首にして殺してしまう。
その夜、家が火事になり全て焼けてしまった。
焼け残った壁には、巨大な首に縄が巻きついた猫が浮かび上がっていた。

665 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/29(木) 23:25:48
3/2
数ヶ月が経ち、あの猫を失ったのは残念だったなどと思うようになる。
ある酒場で、男に懐いてくる猫がいてそれを連れ帰った。
その猫は、片目が潰れているところも殺した猫にそっくりで、唯一違うのは胸の辺りの毛が白いこどだった。
しかしというか、やはりというか、男は猫を疎ましく感じてくる。
その猫は、男が避けても避けても、慕ってまとわりついてくるので、ますます疎ましくなってくる。
そして、胸の辺りの白い毛が、だんだんと絞首台の形になってきたように思う。
ある日、地下室への階段を妻と降りているときに、猫がまとわりついてきて、男は階段から落ちそうになる。
怒った男は、猫に斧を振り下ろすが、妻が止めに入ったので、怒り妻に斧を振り下ろす。
殺してしまった妻を壁に塗りこめ、ゆっくり猫を殺そうとするが、それ以来猫の姿が見えなくなった。

666 名前:本当にあった怖い名無し :2009/01/29(木) 23:26:19
3/3
急に妻がいなくなったので、何度も警察がやってきて家宅捜索をし、地下も調べたが特に不審なところもなく、
警察が帰ろうとしたところ、
男が「疑いが晴れてうれしいです。どうです、この素晴らしい壁は」などと言いながら、
何を血迷ったのか、妻を塗りこめているところを叩くと、すすり泣きが聞こえてきた。
警察が壁を壊してみると、腐乱した妻の頭の上にあの黒猫が。

 

黒猫/モルグ街の殺人 (光文社古典新訳文庫)
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