ホーム » 小説 » 小説/ら行 » 龍と魔法使い/最終回(榎木洋子)

317 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/17(火) 23:45:15
1/3
昔読んだ「龍と魔法使い」っつー少女向けライトノベル。
コバルトで結構長く続いたシリーズもので、主人公の青年魔法使いと
彼が名付け親になった幼女な龍(普段は人の姿)達が涙あり笑いありの
ドタバタ活劇するのがシリーズの主な内容(だった)。
中盤くらいまではずっとそんな感じだけど、後半から怒涛のドロドロ欝展開が始まって、
それがまぁそこまでがコメディ調だった分、余計に後味悪かった。

幼女龍は名付け親な事もあって、主人公によく懐いてツンデレしてるんだけど
段々と種族を越えて彼を好きになってしまう。
主人公が故あって国を追い出される事になった時も、傍にいたくて
追い掛けて付いていくんだけど、主人公は幼女の気持ちにまったく気付かないどころか
その旅の途中で別の女に惚れて、遂には結ばれちゃう。
まぁここまでは他でもある話かもしれんけど後味悪いのはここから。
幼女は、恋敵女の事も好きなので二人の仲を祝福する。
だけど心の底では主人公への気持ちを捨てきれず、それを振り切るために
一旦彼らの元を去る幼女。二人の幸せを心から喜べるようになるまで、と。
だけどひょんなことから過去へタイムスリップして
わざとじゃなかったものの、恋敵女の先祖に影響を及ぼしてしまう。
恋敵女は、一族が先天的な病で人数がどんどん減ってきたうえに
最後には生き残った一族二人で殺しあうという悲劇的な過去をもってるんだけど
その間接的な原因が実は幼女が引き起こしたことだったというのが分かる。


318 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/17(火) 23:46:04
2/3
最初は無意識にだったのだけど、悲劇を引き起こした原因になった行動が、
恋敵女と主人公を巡り合わせないためにしていた、と途中自分で気づいて、
その汚さ、罪深さにショックを受ける幼女龍。
でもそんな行動をしてみても、恋敵女と主人公が結ばれる未来は変わらず
幼女は時空を飛ぶうちバッチコやってる二人の姿も見てしまう。

傷つきながら現代に戻り、主人公の元へやってくる幼女。
どうしようもなく破れかぶれで愛を告白するが、その意味を分かってもらえず
「悩みがあるなら俺と恋敵女が一緒に相談にのるぜ!」とか言われてプッツン。
龍本体の姿に戻って暴れ、恋敵女をかばう主人公に攻撃されて逆上し、
最後には恋敵女に呪いをかけて、彼女を住んでる島から一歩も出られなくする。
友として恋敵女も好きだったのに、呪いまでかけるほど憎むようになってしまった
気持ちと、まだ彼女を大切に思う気持ちと、主人公への愛憎とが全部いっしょくたになって
幼女龍の心はズタズタになる。そんな中で、自衛反応みたいなものが働いて
幼女龍の心臓(心?)は3つの欠片にくだけて飛びちってしまう。
もう、どこにもいない幼女龍。全てが終わった後、主人公は(彼にとって不可解な)
幼女の行動の理由が自分を愛するが故だったということを知り、苦悩しつつも、
妻となった恋敵女と、その間にできた子供を置いて、
三つに分かれた幼女龍を探してあてもない旅にでることになる。
すべての欠片をあつめれば、元の幼女龍に会えるかもという万が一の可能性にかけて。
何度かは妻子の元に帰るけど、幼女龍が見つかるまで自分が幸せになってはいかんと
またすぐ旅に出る生活を、主人公はこの先十年近く続けることになる……
っつー話。


319 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/17(火) 23:48:43
3/3
便宜上幼女龍て書いたけど、実際幼女なのはほんと最初のうちで後半は見た目十代後半、中身もまぁそんなもん。
ただ「早く大きくなりたい。そうしたら(彼と)つりあいがとれるだろうか」とか可愛いこといったり
ツンデレしてた無邪気な幼女龍が罪に堕ちていって、
誰が悪いってわけでもないのに多くの人の人生が狂ってしまったっつーあたり欝で後味が悪かった。
後日談である続編も同じく欝。

320 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/17(火) 23:56:20
結末とかその後日談とかをちゃんと書けお

333 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/19(木) 01:31:33
じつは幼女龍をダシにふーテン生活を満喫している主人公。周囲はとっくにその本音を察し、
捜索ついでにあれこれやっておいてとことづけを頼みまくり、
いつのまにか出張よろず引き受け業者になった主人公。
チクショーこんなはずじゃなかったと憤りつつ
途中で自称美少女のワイルド乙女を法外な報酬で雇うはめになり(浮気の弱みを握られた)
いつ終わるかもわからない幼女龍の破片を探す旅をつづける。すぐそばにいるのにね。

 

龍と魔法使い〈10〉(コバルト文庫)
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(コバルト文庫)
龍と魔法使い―龍の娘編〈1〉(コバルト文庫)(全3巻)(続編)
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