ウルトラセブン/第42話「ノンマルトの使者」
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419 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/23(火) 13:45:28
- セブンの人間が地球に住む前から地球にいた「ノンマルト」って生き物が出てくる話は、
実は沖縄と日本の関係を暗に描いていたらしい。
前から地球(琉球)にいたノンマルト(琉球民族)から
住む場所を奪って自分の領土にしてしまった地球人(大和民族)って図式らしい。
脚本の金城哲夫が沖縄人だからな……
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420 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/23(火) 13:50:34
- それでチブル星人(チブルは沖縄方言で頭)とか出てきたのか。
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430 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/23(火) 15:27:03
- >>419を補足してみる。
ウルトラセブン「ノンマルトの使者」
人類が開発の手を海底に広げつつあった近未来。
実験海底都市や船舶が怪獣に襲われる事件が頻発する。
調査に向かったウルトラ警備隊のダン(=ウルトラセブン)とアンヌは
海辺で「ノンマルトの使者」と名乗る1人の少年と出会う。
彼は「海はノンマルトのものだ。彼らから海まで奪わないで」と言って姿を消す。そしてノンマルトと自称する異種族から人類に対しての犯行声明が送られてくる。
「その昔、人類は我々から地上を奪った。我々は海に逃げ込んだ。
だが今、人類は海にまで手を伸ばそうとしている。
海まで奪われたら我々にはもう行くところがない。
だから我々は徹底的に抗戦する」M78星雲から来たウルトラセブンであるダンは、その「ノンマルト」と言う名に聞き覚えがあった。
それは、M78星雲では「地球人」を意味する言葉だった。
ダンは推測する。
ひょっとしたら、彼らノンマルトこそが本当の地球人ではないのか?
そして、今まで自分が地球人と信じ、ともに戦い、守って来た人類は、
遥か昔にこの星に飛来してノンマルトから地球を奪った侵略者ではないのか?だとしたら。
侵略者からこの星を守るためにここにいる自分は、今回はノンマルトの側について
人類を滅ぼさねばならないのではないか?
と、ダンは1人悩む。
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431 名前:本当にあった怖い名無し :2009/06/23(火) 15:28:20
- ダンは結局答えを出せないまま、今までの惰性と情に引きずられて人類側につき、
ノンマルトを殲滅する作戦に手を貸してしまう。
ノンマルトの海底都市は破壊され、ウルトラ警備隊の隊長は醜悪な快哉をあげる。
「やった!これで海底も我々人類の物だ!」全てが終わり、静かになった海辺をダンとアンヌは歩いている。
平和が戻ったことを無邪気に喜ぶアンヌに対し、ダンの表情は冴えない。
そんな2人の前に、あの少年が現れる。
彼は顔を歪め、ボロボロ泣きながら2人に言葉を叩きつける。
「馬鹿野郎!ウルトラ警備隊の馬鹿野郎!ウルトラセブンの馬鹿野郎!」
そして彼は岩場の向こうに飛び降りる。岩場を回り込んだ2人が見たのは、佇んでいる着物姿の婦人。
そして、岩場の陰に作られた、小さな墓。
彼女は寂しげに2人に告げる。
「息子の墓なんです。海で死んだ私のシンイチの・・・」
彼女が立ち去ったあと、夕暮れの中、2人は墓を見つめて立ち尽くす。・・・・・・
海で死んだひとりぼっちの魂は、ノンマルトに受け入れられていた。
彼らは、敵である人類の孤独ささえ受け入れる優しい種族だった。と考えるといい感じにイヤーな後味になれるけどそれ以上に
「僕らのヒーローたるウルトラセブンが僕らを滅ぼすべきだとか言ってる?」
ってのがもう子供心に心底怖かった今にして思えば好きな話なんだけどでも子供に見せる話じゃないよね・・・