ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その105 » 月光(那州雪絵)

138 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/06(月) 02:39:04
那須ゆきえの「月光」っていう漫画

主人公の少女は異世界に飛ばされてそこの世界の少年と恋に落ちたり、
そこの世界を救うために色々奮闘したりする。
「こっちの世界に残って俺と結婚しようぜ」
的なことを少年に言われ、主人公は一度はそのプロポーズを受けたものの、
元の世界に置いてきた家族や友達のことを捨てきれず、
結局は少年に別れを告げて元の世界に帰った。
異世界とは時間の流れが違うため、異世界に滞在したのは数か月ぐらいのことだったが、
元の世界では丸一年が経っていた。

主人公の世界の空を、主人公を探して少年は飛び回っていた。
道を歩いている主人公をやっと見つけ、少年は空から主人公の名前を呼ぶ。
「え、おばあちゃんの名前……」
空から飛んできた少年に驚きながら、呼びかけられた人物はそう言う。
よく似ているから間違えた、そう言って少年は再び宙を飛び、やっと主人公の家を見つけた。
主人公の世界と異世界の間は、普段は行き来が難しいのだが、
今は普段よりも行き来ができやすい時期だから、これを逃すわけにはいかないと少年は主人公に言う。
老いた主人公は少年の手を取った。

空から飛んできた少年の存在を怪しみながら急いで帰って来た主人公の孫は、
主人公の部屋を開けるが、そこには主人公の姿はなく、ただ窓が全開にされていた。

最後のところでは、主人公が年を取って孫までできてる一方で、少年の方は姿が全く変わっていない。
異世界人だから年を取らないとかではなく、異世界の方ではせいぜい数年しか経っていないせい。
主人公は元の世界で老後まで生き抜き、それなりに整理のつく年頃だから、
異世界への移住という、若いころに踏みとどまってしまった一歩を
超えてもいいと思えるようになっていたのかもしれないが、
孫をはじめ残された人たちのその後を思うと・・・
少年との結婚の約束を今になって果たしても、異世界人の寿命はそんなに主人公と変わらないから、
絶対に主人公が先に死んでしまうだろうし、バッドエンドではないんだがもやもやとした。


139 名前:本当にあった怖い名無し :2009/07/06(月) 04:45:55
>>138
月光、自分も読んでいたが、後味の悪さはその点ではなかったな

いやだって、あの世界の前の女王も何百年も生きていたわけだし
主人公もきっと長生きするだろう
少年もそんなばあちゃん大好きだったから、問題ナッシング

主人公の失踪にしても、前の時の方がずっと深刻だよ
老い先短い(と思われる)ばあさんより、ティーンエイジャーの女の子の失踪の方が
家族の心配度合いが大きいというか
特に弟は姉が慌てて外出するのを見ていたのに、何で止めなかったんだろう…と
後悔しただろうと思うと

むしろモヤモヤしたのは、主人公が私は異世界の女王かもしれない。キャースゴイ!
→本当に女王だった。やっばりイヤ!逃げる→あれ、みんな困っている→
即位します。だけとすぐ退位して帰ります。みんなは自分の力で生きてねの流れだな

女王制度に代表される理の力に頼らずに生きるというのは理屈としては分かるけれど
それが普通に生きてきた人たちにとっては、なかなか切り替えができないことだろうし

しかも自分の世界に帰った主人公が、異世界時間ではたった数年で帰って来たら
また女王制度も蒸し返されかねないわけで
その数年間、苦労してきたことが下手をしたら水泡に帰すわけで…

異世界に留まるならこっちの世界と決別して留まる、
こっちの世界に帰るなら異世界とは決別する、
どっちも選ばずに美味しい所取りをした主人公にモニョモニョ

 

月光 第1巻 (白泉社文庫)
月光 第1巻 (白泉社文庫)
月光 第2巻 (白泉社文庫)
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