雪の女王 THE SNOW QUEEN/第11話「赤い靴」

890 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/08(火) 12:00:43
NHKでやってたグリム童話?アニメ・・・後味悪くて腑に落ちなかった。
紅い靴の話は、原作もやり過ぎながらに娘にも落ち度があったけど
改編のストーリーは本当に娘はこんな罰を受けるほどだけが悪いのか?
主人公娘は貧しいが美しく、娘はそれだけが誇り。
家が貧乏なのは父親がまともな商売をせず(靴屋だが金が無いと言えば代金をとらず)
いい加減な父親のせいでいつも家は貧乏で娘を含め弟も妹もまともな食事も服も無い
(母親も金がない為に病死、祖母も病気で死にかけ)
でも、父親の性格も商売も改まらない(父いわく困っている人からお金は取れないから)
ある日、娘は待ち一番の金持ちの未亡人(子無し)に見初められて養女にならないかと持ちかけられる
貧しい生活から脱出したい娘は頷く。後日迎えをよこすと言われて心待ちに待つが
迎えが来たのは折りも悪く祖母の葬式の日。だが、今断ればこの話は破談。
娘は弟と妹が止める声に苦しみながらも迎えの馬車に乗る。
迎え先で早速、磨かれて披露目のパーティに出る娘。
評判の良い娘に頭も良いし磨けば自慢の令嬢となると満足そうな未亡人に
迎えの使者をした執事が渋顔で「あの娘は祖母の葬式を投げ出してこちらに来ました」と告げ口。
未亡人は怒って娘に頭ごなしに養女の話は破棄だと言って娘をほおりだす。
すると娘の履いていた赤い靴が突如の雷と共に光り、勝手に踊りだし脱げなくなる。

892 名前:890続き :2009/09/08(火) 12:01:30
娘は原作どおりぼろぼろになりながら踊り狂う。
だが、頭だけは正気で彼女は天に向かって
「貧乏から抜け出したいとあがく私がそんなに悪いのか?」
「こんな苦しい生活を与えておいてお綺麗に生きて見せろと?」
「そんなに私が気にくわないなら殺せばいいだろう?」
きっぱりとした瞳で挑戦的に叫ぶ。
気に入らないなら殺せと言う娘の言葉に呼応するかのように一際の雷が彼女めがけて落ちる。
神罰の落雷すら決然とにらみつける娘は直撃の瞬間、誰かに突き飛ばされる。
誰かの絶叫と共に不意に止まる足。
雷を受けたのは彼女の父親。
父親は全ては自分が悪い、お前に甘えすぎて今まで悪かったと謝罪しながら死亡。
娘の瞳から流れ出す涙。改心した娘は美しい髪を切り、泥や埃にまみれて弟や妹たちを養う為に働くようになった。
めでたしめでたしってストーリー。
正直、悪いのは祖母の葬式を投げ出して養女の話に飛び乗ったぐらいで・・・。
悪いのは自分の母親も妻もまともな治療も受けられない、子供たちの食事代もままならない
生活をさせて経済DVした父親じゃね?
役立たずな父親の変わりに家族養ってた娘がこんな生活嫌だ、金持ちの娘になりたいって思うのも罪?
たった一つの誇りだった容姿すら否定して生きてこそ美徳な世界で
正直、脚本家が女が嫌いな人間かと思ってしまった。

893 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/08(火) 12:25:18
>>890-892
そういう話に改変してしまうと、「赤い靴がい踊り出す」という
根本的なコンセプトの理由が失われてしまってるね。

首斬り役人が足を切り落としたりする残虐な場面をはしょって
多少マイルドにするといった改変なら、子供向けにはよくありがちだけど、
何度注意されても赤い靴に執着して罰当たりな行為を繰り返すくだりが無いと
なんかそもそもの物語の趣旨自体が変わってしまっちゃってる。

 

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