ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その108 » 今でも私を怨んでいるのね

8 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/09(水) 15:33:28
最近ネットコミックで読んだ後味悪いというよりはなんだかな~と思った話。
(作者名、作品名も失念)

昔、といっても(昭和初期?)山間の村に屈強な若者Aは村に流れる川の
渦を巻いている渕を泳ぎ切る事のできる唯一の若者であり、
自他共に認める村一番の力自慢でもあった。

そして幼馴染で、村一番の器量よしの娘Bと誰もが(本人達も)近いうちに
結婚するだろうと思っていたが、ある日、東京の大金持ちの大学生のCが
休暇で村に遊びにやってきて滞在中に器量よしのBを見染めた。

Bにとって、それまでは確かにAは好ましい男性だったがそれは狭い世間でのことで、
東京からやってきたこのスマートで博識な美男子のCに直ぐに惹かれるようになり、
いつしかAへの思いは冷める。

そして村祭りの夜、BはAの誘いを断りCと参加する。
それは村人たちの面前でコケにされたのも同然で
憤慨したAはCに喧嘩を挑む。

村一番の力自慢のAと、優男のCでは勝負にならないと思われたが
案に相違して、コテンパンにのされたのはAだった。
実はCは東京での拳闘の学生チャンピオンであり、いくら力自慢とはいえ
我流のAが叶う相手ではなかったのが、AにBを諦めさせる方策として
二人が画策したもので、作戦は成功して以後AはBの前に現れなくなり
BはCと一緒に東京にいくと結婚した。

そして数年、今やBは上流階級の奥方として息子も生まれて幸せの絶頂。
そして久方ぶりで故郷に息子を連れて休暇にやってくる。
もう昔の村娘の面影はなく、人々は「奥方様」と敬い、AもBには近づこうとはしなかったが、
たまたまBが幼い息子を連れて川沿いを散歩している時にAが通りかかった。


9 名前:8 :2009/09/09(水) 15:36:14
昔のAへの仕打ちを後ろめたく思っていたBは、謝るためにAに話しかけるが
Aは会釈だけするとBを無視するようにさっさと通り過ぎた。

その時、Aに話しかけている間に手を離していた息子が川に落ちてしまい
そのまま渦巻く渕に流されてしまう。
絶叫とともに必死でAに助けを求めるB(この淵を泳げるのはAのみ)。
だが、Aは知らぬ顔でBの懇願を無視してどんどん離れていき
そうこうしているうちに息子はとうとう渕に沈んでしまった。

Bの「今でも私を怨んでいるのね!でも、子供は関係ないじゃない!人でなし!!!!!」
と泣き叫ぶ罵り声も無視して去っていくA。

実はAは少しもBを恨んではいなかった。
しかし、村祭りでの殴り合いの時に運悪く両耳を痛め、
それから完全に聴力を失ってしまっていたが、Bがそのことで負い目を感じないように
わざとその事を知らせず、聞こえない事がバレないようにできるだけ
Bとの会話を避けていただけであった。

なんつーか、そりゃ夏祭りの晩にBとCがやった事は胸糞悪いが
世間知らずの田舎娘が、粗野な村の力自慢より都会の大金持ちので
学もあって優しいCに惹かれたのは当然だし、
Cにしたって別にBを弄んだ訳でなく、誠実に結婚しているのだし
Aにしたって良かれと思って、失聴した事を隠していただけだったのにこの結末は切ないと思ったよ。


10 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/09(水) 15:42:28

良かれと思ってやった事が裏目に出るのは後味悪いよな・・・

13 名前:本当にあった怖い名無し :2009/09/09(水) 19:01:26
>>8
でもBは心変わりを認めさせるために仕組んだ事で
結果Aの聴力を奪っているので子供を失ったのも自業自得かと。

後味悪い
(後味悪ければクリック)
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