わが谷は未知なりき(手塚治虫)
西部劇に出て来そうな雰囲気の谷に住む3人の家族。
初老の父、若い姉と弟は畑を耕し、自給自足の暮らしをしていた。
一家は何代にも渡ってこの谷に住んでいると言う。
それなりに緑があり、それなりに暮らして行けるが
姉弟は一度も谷を ...
私たちは繁殖している(内田春菊)
自身の妊娠、出産、子育てを自分流でしてる様子を描いた漫画なんだけど
初めて読んだ時は10代で「つわりって苦しそう、出産って痛そう、子供育てるのって大変そう」と思ってて
「いつかは私も通る道なんだろうけど、なんか怖い、嫌だなー」と漠然とした不安があ ...
Worlds(藤崎竜)
主人公は高校生。毎日学校へ通い、仲間も、好きな子だっている。
ごく平凡な日々を送る現代の少年の一人だった、はずだった。
ある日、少年は急に気絶する。ゆっくりまぶたを開くと、目の前には美人の医者がいた。
『やっと目を覚ましたのね…』 ...
わたしが消えた(渡千枝)
主人公を乗せたバスがトンネルで事故に遭う。
気がつくと主人公はトンネルの中に倒れていた。
バスも見あたらないし乗客もいない。
おかしいと思いながら家に帰ると、母親の様子がおかしい。
「私に娘はいない」と主人公を家に入れようとしない。 ...
笑う大天使(川原泉)
お嬢様学校で猫をかぶる3人娘の話。連載はかなり前に終わってる。
映画化されたせいか雑誌に特別編が載っていた。
ダミアンという真っ黒な野良犬。
お嬢様学校の近くを縄張りとして君臨している。
前に立つだけで彼女たちは恐怖におびえ、そしてお ...
笑う標的(高橋留美子)
とある母子家庭の名家で当主(母)が死んだ。
惨い死に方だと噂する人々の前で、骨壷を持った娘は幼い日に
婚約を交わした親戚の少年Aの事を思い出す。彼に会いに行こうと。
その婚約は当主が強引に決めたもので、Aの親は乗り気ではなかったし
離れて暮らすうち ...
わたしの人形は良い人形(山岸凉子)
主人公は現代の女子高生なんだけど、
その子に行き着く迄の序盤のお話。
舞台設定は戦後。東京郊外に住むA子とB子は姉妹。
(B子が主人公の母になる)隣の家のC子とは大の仲良し。
三人で仲良く遊んでいたところに、
進駐軍のジー ...
Y氏の隣人(吉田ひろゆき)
あるところに、正義感の強い生真面目な少年がいた。
どんな小さな悪事でも見逃すことができない性格だった。
ある日、クラスメイトのカンニングの現場を発見し、
自首するように勧めるが逆にボコボコに殴られてしまう。
その時、「閻魔様の部下」と ...
Y氏の隣人(吉田ひろゆき)
主人公は冴えないサラリーマン。
仕事もうまくいかず、上司に嫌味を言われ、ついにクビになってしまう。
項垂れている主人公の前に謎の男が現れ、変な機械を渡される。
謎の男が言うには、その機械で写真を見るとその写真に写っている人の隠し事が分かる、 ...
わたしの人形は良い人形(山岸凉子)
戦時中、ある女の子がジープに轢かれて死んだ。
その女の子の友人の母親は可哀想に思い、
娘が大事にしていた人形を供養のために女の子の母親に渡す。
その人形はとても高価なものだったので、燃やすのはもったいないと思い隠すことにした。
その数日 ...