邪魔(奥田英朗)
妻を事故で失い、妻と共に事故に遭いながら生き延びた義母だけが心の拠り所になっている。
九野は素行を疑われている同僚の花村を調査し、
その行動を諌めようとするが逆恨みされ上司と花村の間で板ばさみになる。
一方 ...
死にかた(筒井康隆)
オフィスで仕事をしている人の事務所にいきなり
棍棒を持った鬼が入ってきて
棍棒で事務所の人間を棍棒でたたき殺して(殺され方がかなりリアル)
最後に残ったサラリーマンがお願いですから命だけは助けてくださいって
言って鬼が始めて笑って「命乞いをしたのはお前 ...
神秘のばら(ピエール・ルイス)
昔、ある百姓が市場へ行く際、二人の娘にそれぞれ土産はなにが良いか訪ねた。
上の娘はおしゃれ好きで既にドレスをたくさん持っていたが、
お土産には絹のドレスがほしいと言った。
下の娘は姉よりずっときれいだったから、別に飾り立てる必要がなかったので、 ...
犀(阿刀田高)
少女は動物園で犀をみて、角の大きさとその目の優しさに犀をとても気に入る。
そしてある晩、少女が眠っていると犀が少女の寝室へやってきて、少女の腹を貫く、
痛みに暴れそうになるが少女は犀の目が変わらず優しいことに安心して、
何度もやっ ...
ジョウント(スティーブン・キング)
近未来。空間を瞬時に移動できる発明がなされる(どこでもドアみたいな)。
最初は金魚やマウスで実験していたが、開発者は問題にぶちあたる。
実験対象が転送先で仮死状態、あるいは死んでしまうのだ。
そしていよいよ人間(死刑 ...
左右対称(赤川次郎)
病的な潔癖症で自分の部屋、装飾、配置などなんでも
左右対称じゃないと納得しない男がいた。
自分の容姿を左右対称にするため髪を切りをそろえようとしたが、
うまくいかずついに坊主頭になる。
そしたら今度は頭の形が整っていないので矯正 ...
十年目の決断(斎藤肇)
主人公が、バーで相席になった男から話を聞くというスタイルで物語は進む
その男には、目に入れても痛くないくらいに可愛がっている娘がいた
ある朝目覚めると、その娘が2人!になっている
しかも、容姿はもちろん性格 ...
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet(桜庭一樹)
早く卒業して「実弾」(=社会的な力。金とか)を手に入れたいと願う中学二年の山田なぎさは、
母親と引きこもりの兄(美形)との三人暮らし。
自称・人魚の海野藻屑がクラスに転校してきた日、なぎさは藻屑の足にある無数の痣を見てしまう ...
そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティ)
10人の男女が孤島に招待される。
島に着き、一同が顔を揃えたところで何者かによって一人一人の罪を暴露される。
それからある者は殺され、ある者は良心の呵責に耐えかね自殺し、
客人たちは一人また一人と死んでいく。
誰かが死ぬ ...
重機動戦士の一日(火浦功)
火浦功のSF短編集「たたかう天気予報」収録
「重機動戦士の一日」
主人公の『僕』はジュニアの重機動戦士。
『僕』だけでなく、『僕』の父も母もクラスメイトも
大人も子供も人類は皆、重機動戦士として生きている。
今日も母の過激なミサイル攻撃で叩き起こ ...