わが魂、久遠(とわ)の闇に(西村寿行)
主人公の妻子が旅行先から戻らず、行方不明になる
同日に会社社長が所有する小型機が南か北(忘れた)アルプスで遭難した
主人公は独自に調査を始め、妻子が小型機に同乗したことを知る
会社も事実を認め、賠償の話などが出る
(季節は2月か3月、この時点で生存は絶望視さ ...
ワイルド・スワン(ユン・チアン)
一九六六年、十四歳の主人公(筆者、女)は中国共産党の紅衛兵となった。
ある夏の夜、接待所(事務所)にいる時、粗野な感じの中年女が二人やって来た。
二人は近くの居民委員会の主任と副主任をしていると名乗った。
そして、何か重大な秘密でも知っ ...
わんわん烏(泡坂妻夫)
※鳥(とり)じゃなくて烏(からす)です。長文ごめん。
主人公は商店の若旦那。
新妻・加代と2人で暮らしている。
ある朝、烏が「カアカア」ではなく
「わんわん」と鳴いているように聞こえたことについて、加代と話をする。
「きっとあの烏は、生まれてから ...
藁の楯(木内一裕)
8歳の少女が誘拐され、無残に暴行された死体となって発見された。
少女の身体から採取されたDNAで犯人は簡単に割れたが
それは8年前にも同じように少女をレイプして殺した罪で服役し
つい最近出所したばかりのA(28歳)のものだった。
警察官たちは ...
私たちの退屈な日々/取り憑く(多島斗志之)
43歳の主婦Aは毎日の生活に退屈し、また疲れきっていた。
夫が嫌でたまらないし、大学生の娘がうらやましくて仕方がない。
家事とパートに明け暮れるだけで、何も楽しいことなんか無い毎日だった。
そこへ、パートの同僚から演劇を見に行かないかと誘われる。
同僚は ...
わが愛しの妻よ(山田風太郎)
主人公は零細の社長。生活はつつましいが、美人で貞淑な妻もいてそこそこ幸福。
でもある日、妻がそのへんの男にレイプされてしまう。
主人公は激怒し、犯人を刑事告訴した。
妻がレイプされたことはおかげで近所に広まってしまったが仕方ない。
俺は妻の名誉の ...
別れの夢(星新一)
主人公の夢の中に、親友が現れる。
夢の中で彼は、寂しげに主人公に別れを告げて去っていく。
ハッと目が覚めた主人公は、これは親友が死んでしまったのかと気になり、彼の家を訪ねる。
あいにく親友は出張のため留守で、奥さんが対応してくれたがさっきも電話で話したと ...
私の男(桜庭一樹)
現代からはじまって一話ごとに過去へと戻っていくという形式になっているが
時系列順にあらすじを書いてみる
北海道で育った少年は、漁師の父を海で亡くした。
それから母は、父の分の役目も自分が果たせねばと
厳しく少年をしつけるようになり、父がなくなる以 ...
割れた月(藤沢周平)
島送りから帰ってきた鶴吉は、江戸に戻ると真っ直ぐ
恋人のお紺と暮らしていた家に帰った。いかさま博打を密告されて島送りになった時
お紺だけが見送りにきてくれた。帰ってお紺と堅気として暮す事を励みに
島では酒も飲まずに真面目に働いた。
しかし家はすで ...
わらの女(カトリーヌ・アルレー)
映画版は結末が違うらしいけど、原作は結構後味悪かった。895 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/19(木) 17:42:08カトリーヌ・アルレー「わらの女」
ネタバレなので注意。
貧しいが美しく野心的なヒロインが、 ...