白い服の男(星新一)
舞台は最終戦争をくぐり抜けた遠い未来、主人公は特殊警察の分署長。
特殊警察は恒久平和のために日々働いている。その業務の一つが盗聴である。
犯罪などという低次元な事は一般警察に任せておけばいい。
特殊警察は世界平和を乱すものを芽のうちに摘み取るのだ。
盗聴機 ...
投稿が大変遅くなりました
かなり後味悪かったのを思い出したのでここで吐かせてくれ。
因みにその教科書はまだ自分の部屋に現存している。
少し長くなるかもしれないので分割するかもしれない。620 名前:part2 :2012/06/25(月) 00:00:24.34ごめん長すぎ ...
危険な関係(C.D. ラクロ)
「紳士淑女が堕落しないために、悪人たちの手口をここに公表する」
という口上で発表された恋愛小説なんだけど、
作中で色男が次から次へと女を口説いて誘惑して時には騙して手に入れて、
また美人悪女も奔放の限りを尽くして人生堪能している ...
銀齢の果て(筒井康隆)
とっくの昔に年金制度が破綻した近未来。政府は「老人相互処刑制度」を制定する。
それは何年かに一度、全国からランダムに町村を選び出し
そこに住む70歳以上の老人を最後の一人になるまで殺し合わせるという
まあ、簡単にいえばバトルロワイヤルの老人版パロディ ...
悪魔の花嫁/バラの影(あしべゆうほ)
主人公(美人)のクラスメイトに成績優秀でクラスの委員長をしている不細工な女の子がいた。
口うるさく性格もツンケンしているので心ないクラスメイトから言葉の暴力を頻繁に受け
主人公が庇うが委員長は美人に見下されてると思い込み「別に気にしてないからほっとい ...
金瓶梅(竹崎真実)
前提:主人公金蓮は貧しい餅屋の女房だったが、大金持ちの西門慶に見初められ
不倫に溺れ、旦那を殺害して第五夫人として西門家に転がり込み優雅な生活を送っていた。
ある日西門家で楽団を呼ぶが音楽に素養のある金蓮は聴くに値しない腕だとぶ ...
時じくの香の木の実(山岸凉子)
主人公は8歳の幼女。日本を影で支配する一族の頂点に立つ巫女である。
8歳ではあるが、「8歳で不老不死となった」のが真相。
同い年の妾腹の姉と巫女の座を賭けてある試練を受け、主人公が勝った。
主人公は不老不死のみならず、予言と先見の能力をも得た。代償に ...
貴方一人しか存じませんから
作者はいかにもレディコミの、単行本の出ない作家だったと思う。
病院の特別室で、死期の近づいた老人と付き添いの老妻が和やかに話している。
老人は、老妻という最上の伴侶に巡り合ったことをひたすら感謝する。
なぜか話は、過去の恋愛談になる。
老妻は、 ...
世にも奇妙な物語/「にぎやかな食卓」
主人公(いっせい)は大学受験の合格発表の掲示を見て家に戻る。
家族(父、母、姉、祖父)に合格を伝えると皆はとても喜んだ。
みんなの異常な喜び方に少し驚く主人公。
ある日、突然祖父が喉に食べ物を詰まらせて救急車で運ばれた。
祖父は間 ...
凱旋パレード(ヘンリー・スレッサー)
未来のある日、長い戦争が終わった。今日はニューヨークの五番街で凱旋パレードがある。
半壊したオフィスで働く娘たちは、みな大事にしまってあった一張羅を着る。
徴兵された社長の代わりに会社を切り盛りする社長夫人も、麻袋みたいなスーツを捨てて花柄のド ...