牛人(中島敦)
昔の中国の役人だった男が主人公。
そこそこ位の高い役職で妻子もいたのだが、
ある国に出張に行く道すがら、行きずりの女と1夜限りの関係を持つ。
その女とはそのまま別れ、何日か過ぎたある晩、主人公は恐ろしい夢を見る。
夜空が主人公目掛けて落ちて来て、押し潰される夢な ...
今夜、すベてのバーで(中島らも)
入院中、同室になったじいさんとその妻の描写。
いかにも昭和の男尊女卑思想に染まった頑固じいさん、介護してくれる妻にあれこれ当たり散らす。
妻はハイハイ、と笑いながら受け流し、周りの入院患者に対しては
「すいませんねえ、こんな頑固なおじいさ ...
おじろく、おばさ
深い山奥にある小さな村では、収穫できる作物の量も
知れているために人口を増やすわけにいかない。
そこである村では奇妙な人口制限法が作られた。
家族の中で長男だけが人間として扱われ、次男以降や女の子は
養子になったり嫁がない限りは無償の奴隷として扱われ ...
金色の鹿
タイトルはよく覚えていないのだが内容は
昔あるところに狩人の男がいた。その奴隷は森で狩りをしていたのだが、ある日一匹の鹿を仕留めた。
(ここら辺が微妙に曖昧)その鹿は金色の鹿で、確か男に命乞いをしたんだよ。それから、
「お願い ...
暑さ(星新一)
うだるような暑い日、へばっている駐在のところへ一人の男が
「去年の今頃に、そのとき飼っていた猿を殺してしまったから自分を逮捕してくれ」
と訪ねてくる。そんなことでは逮捕することはできない、と駐在は男を説得するが、
男のほうも「ではまず話を聞いてくれ」としつこい ...
CSI:科学捜査班/シーズン5第19話「冷たい街」
NYは見る気も起こらないのは何故だろう?
CSIではコインランドリーの話が後味悪かったな。
少年Aの毛布を被された死体が、公園のベンチの上で見つかる。
前の晩一緒に遊んでいた少年Bに事情聴取すると、もっと遊び ...
黒い玉(トーマス・オーウェン)
ある男がホテルに泊まる。
チェックインして部屋に入ると小さな生き物がベッドの下に逃げ込む。
ネズミかと思い、追い出そうとベッドの下を覗き込むが
そこには何もいない暗闇。
おかしいと思い部屋の中を探すと、さっきの生き物が。
ネズ ...
ほら、虎がいる(スティーブン・キング)
短篇「骸骨乗組員(スケルトンクルー)」より
小学生の少年が授業中にトイレに行きたくなる
先生が意地悪なヒステリー女でなかなかトイレにいかせてくれない
それでもどうにか頼み込んでトイレに行くことを許可される
(トイレは駅にあるような曲が ...
ぼくらの alternative(大樹連司)
近未来の世界なのであらゆる建物がバリアフリーになっていてなんの苦もない。
だが少女は時折「自分のような者にも優しい世界」に対しての罪悪感のようなものを感じた
臨海学校に赴き、年齢以外は学校 ...
コールドケース/第1シーズン第12話「接着剤」
白人の少年(7歳くらい)の死体ががある冬の日に発見される。
雑貨屋に買い物に行った帰りに殴られて意識を失ったまま凍死したらしい。
雑貨屋の前にたむろしていた不良黒人少年たち(16、17歳くらい)のリーダーが疑われるが、
彼は事情聴取を ...