千九人童子ノ件(羽生生純)
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734 名前:千九人童子の件 1/3 :2010/10/03(日) 17:56:03
- 羽生生純の漫画、「千九人童子の件」。
売れない漫画家が主人公。
連載を切られ、収入も無くしたのだが
プライドだけは高いために漫画以外の仕事をしようとしなかったために
住居を追われ、やむなく実家の村に帰ることにした漫画家。
大言壮語の割りに何もしない漫画家は実家では明らかに邪険に扱われるのだが、
それを無視して居座り続ける。
漫画のネタを探すために千人塚と呼ばれる場所に行ってみた漫画家はそこで小さな祠に泣きながら
「千九人童子様お願いします」と訴える少女の姿を目撃する。
はじめて見る筈のその姿に何故か既視感を覚えた漫画家は途中で狐の死骸に驚いて少女に気づかれたのも有り、
少女に話しかけようとしたが逃げられてしまう。
少女の言っていた「千九人童子」という言葉に漫画の発想を得た漫画家は色々と調べて周り、
昔の同級生とも話しをするのだが話題は逸れて漫画家の初恋の人の話になり、
その女性の家に電話をかける事になるのだが番号は使われていないというオチに
完全に場は白けて同級生は帰っていくことになる。
同級生は帰り際に思い出したように「あそこの池には千人の首が埋められている」という
千人塚に纏わる恐ろしい噂のみ語っていった。
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736 名前:千九人童子の件 2/3 :2010/10/03(日) 18:14:31
- 翌日、虐められていた少女を助けた漫画家は少女から千九人童子は実在すると訴えられる。
漫画家は少女を頭のおかしい子かそれとも本当に千九人童子が実在するのかどちらにせよ
漫画のネタになると思い、一先ず少女に信じると告げて信用を得る。
少女が山奥の家で一人で暮らしていたことに驚いたり、アクシデントで少女の胸に惨たらしい傷跡があるのを
知ったりしながら漫画家は千九人童子の調査を続け、千九人童子の九人とは生贄にされた子供の数だと知り、
童子は孤児を仲間にしようとするという話を聞く。
そして夜まで漫画家を待ち続けていた少女の姿に漫画家は漫画ではなく少女の為に行動しようと決意するが、
そこに八体の怪物が現れた為に逃げ帰った先で漫画家も少女の言う事を信じることになる。
少女を守る為に一緒に暮らそうと思い、一旦実家に荷物を取りに戻った漫画家は行き違いから
祖母から自分は不倫で出来た子であり、だから家族から邪険に扱われていたのだと知る。
事実を知った漫画家は家族に一生の別れを告げて、少女と暮らす事を始める。
罠を作ったり、少女との明るい食卓に心癒されたりしていた夜に訪問者が来る。
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737 名前:千九人童子の件 3/3 :2010/10/03(日) 18:40:02
- 訪問者は少女の民生委員の女性であり、漫画家の初恋の人だった。
以前に知っていた中の上、少女の保護者だったこともあり漫画家は女性にも
協力を頼もうとするのだが冷たい目をした女性に不意に左足を包丁で刺されてしまう。
止めようとした少女も女性に気絶させられ、戸惑う漫画家に女性は告げる。
少女は女性と漫画家が学生だった頃に出来た子であり、
漫画家として成功したら迎えに来ると約束していたくせに自分のことを完全に忘れていたでしょう?と。
さらに育てるのが辛くなり捨てたが、気になって民生委員の振りをしていた事。
少女の胸の傷も女性がつけたものであると漫画家に教える。
最悪の事実と痛みで気絶した漫画家は目が覚めたときには少女が連れ去られた事を知る。
そこにタイミング悪く現れる怪物たちに漫画家は少女が連れ去られた事を半ば逆上して告げると、
バイクのような形に変形した怪物に取り込まれ、一緒に追いかけることになる。
怪物の視点で見た女性は首の無い怨霊に取り付かれており、それが女性を狂わせた原因だと知るが
漫画家の制止も虚しく女性は食い殺され、少女は連れ去られてしまう。
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738 名前:千九人童子の件 4/3 :2010/10/03(日) 18:40:51
- 一人解放された漫画家は追いかけて干上がった千人塚の池の底で蠢く
夥しい数の怨霊と怪物にとらわれる少女を目撃する。
少女を介して怪物は漫画家に話しかける。
この怨霊を鎮める為に怪物(千九人童子)は本来九体いたのだがその内の一体が消耗しすぎて消滅したため、
少女を仲間に加える必要があったこと、だが気の狂った女性が側にいた為に迎えにいけず、
やむなく力を使って少女と縁のある漫画家を呼び戻したのだと。
そしてそのまま少女を取り込んだ怪物は一つに纏まり巨大な少女の顔面となり、
漫画家に対して「お父さん」と囁いた。
それを見た漫画家は発狂し、持っていた包丁を突き立てると顔面は崩壊し、
後には包丁の刺さった少女の姿だけが残り、怨念を鎮めるものが消えたため大地震が村を襲う。
少女の亡骸を抱え漫画家は夢だと思い込もうとしたり、自分は漫画の登場人物なんだから
とメタな発言をしたりしながら少女の亡骸すら置いていき、狂いながらさ迷う内に避難所の前を通りがかる。
そこで同級生から今回の大地震の被害者の数が千人だと聞かされた漫画家は九人足りないと思い。
自分の家族を惨殺し、それに先に死んだ女性と少女を含めて八人。
最後はやっぱり自分だろうと再び水が湧き出した池に水没し、
最後の最後に苦しんで死んでいった。
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739 名前:本当にあった怖い名無し :2010/10/03(日) 19:06:46
- 「ファミ通のアレ(仮題)」の人そんな漫画かいてるのかー
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740 名前:本当にあった怖い名無し :2010/10/03(日) 21:05:48
- なんかパッとしない話のように思う。いろいろと話の筋に無理な面が多い。
ファミ通のアレ(仮題)の時はめちゃくちゃおもしろかったが、
原作者がいないとだめなのかな。