ミラーズ
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799 名前:本当にあった怖い名無し :2010/12/08(水) 01:21:33
- ホラー映画『ミラーズ』
うろ覚えなので違うところもあるかも(1/2)
主人公・ベンは落ちぶれて妻子とも別居している元刑事。
人生をやり直そうと決意したベンは、デパートの夜警の仕事に就くことにする。
しかしそのデパートはすでに廃墟、もう何年も前に大きな火災があってそのままだった。その廃デパートには人の背丈よりも大きな鏡があった。火災があったにも関わらず、その鏡には傷一つなかった。
さらに不気味なことに、人の手形がついていたので拭いて消そうとするものの手形は一向に消えないのだ。それと同時にベンは鏡を通して不可解な出来事に遭遇していく。
鏡に炎に焼かれ苦しむ人々が映し出されベンも何故かその苦痛を味わったり、
死んだはずの夜警前任者から火災が起こった当時の新聞が送られてきたり、妹が鏡に殺されてしまったり。
(妹は何気なく自宅の鏡を見てすぐに鏡の前を去るのだが、鏡の中の"妹"はそのままそこに残って本体を目で追う。
“妹"はおもむろに自分の口に手をかけ、自分の顔を引き裂く。連動して本体の顔も裂け、妹死亡)ベンが鏡について調べていくと、そのデパートはもっと昔に精神病院だったことが判明する。
そこではある精神を病んだ少女が治療として鏡張りの部屋に軟禁され、理性を取り戻していた。
その少女が何か知っているのでは、と消息を追うと、少女は修道女になっていた(すでに老年)。話を聞くとその老女は幼い頃悪魔に取り憑かれて精神病扱いされており、
長時間椅子に縛り付けられて鏡の中の自分と対面することでその悪魔を鏡に移すことに成功したという。
悪魔は鏡に移ったままで、ベンはそれに目を付けられてしまったらしい。
妹の命を奪ったのも、ベン本人や別居中の妻子を狙うのもそのせい。
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800 名前:本当にあった怖い名無し :2010/12/08(水) 01:23:08
- (2/2)
自分たちが助かるためには、もう一度あなたに悪魔を宿して退治するしかない、
自分たちのため、他の被害者を出さないためにも犠牲になってくれ、とベンは老女に懇願する。
渋る老女だったが、最終的に合意してベンと共に廃デパート(元精神病院)へ。再び鏡と対峙させると鏡の中の悪魔は老女に取り憑き、完全に悪魔に支配された老女はベンに襲いかかる。
二人は死闘を繰り広げ、廃墟は再び炎につつまれていった。しばらくしてベンは目を覚ました。
どうやら悪魔は退治できた風な様子、また自分が生きていたことにも安堵してベンは瓦礫を抜けて表へ出る。
表には消防や警察が多数つめかけていた。生き残ったベンは少し誇らしそうに微笑みながら皆の前に出て行くが、どうしてか皆は眉をひそめ廃墟を眺めベンのことは無視。
どうして自分に気付かない、と不安に思いつつよくよく人々を見て、ベンはある事に気付いた。
服、車、看板等、文字がすべて鏡文字になっているではないか。
まさか、とフラフラと大通りへ出て行くベン。
人々はベンに気付かない。
ベンは恐る恐るショーウインドウに手を当てる。
手形は残らない。ベンのいない大通りのショーウインドウには、ふっと手形が浮き上がっていた。
ちなみにベンの妻子の方は自宅で「助かった、パパが頑張ってくれたんだ」みたいになってる。
ベンが自宅に行って家族を見ることはできるんだろうけど、家族にはベンの姿は見えないし話すこともできない。
鏡の世界で生涯孤独って。
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802 名前:本当にあった怖い名無し :2010/12/08(水) 03:09:55
- >>799-800
映画の「サイレント・ヒル」のラストも似た感じだったなあ失踪した娘を探して母親が現実とよく似た世界に迷い込む。
紆余曲折あって結局娘を助け出すんだけど、娘の中身は
そっくりな別の娘(その奇妙な世界を作り出した元凶)の精神と融合していて、
脱出したと思ったら、そこは異世界のままだった。自宅に戻ると、居るはずの夫が居ない。
夫は現実の世界で妻と子の気配だけを感じている…ってラストだった。