絶滅の島(藤子・F・不二雄)

468 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/21(月) 23:11:24.45
F先生作品の流れで思い出した話
ちょっとうろ覚え

とある平和な村にある日突然UFOに乗った異星人がやって来て人々を襲いだした
異星人は言葉も全く違う上にそもそも話し合うようなつもりはまったく無いようで村は一方的に蹂躙されていった
そうやって次々とUFOに村人が捕まっていくなか主人公の少年と少女はなんとか難を逃れた
二人は異星人に捕まった村の人達を助けようと異星人が根城にしているらしい洞窟にこっそり忍び込んだ
そこで彼らが見たのは大人も子供も串刺しにして殺された後に炎で黒こげに炙られている悲惨な光景だった
その光景にショックを受け何故こんなに惨い事をするのか理解出来ないと二人が嘆いていると異星人に見つかってしまった
必死に逃げようとする二人だがUFOには歯が立たず
ついに少年は少女を庇って致命傷を負い異星人に捕まってしまった
すると次の瞬間二人を追いかけていたUFOより更に大きなUFOが現れ、少年を殺そうとする異星人の手が止まった
『密漁禁止区域で何をやっているんだ!』
『だって地球人の黒焼きはハゲの特効薬だって聞いたから…』
『馬鹿者!そんなのは迷信だ、地球人は絶滅危惧種なんだぞ』
『ええそんな…』
少年と少女にはそんな違う星の言葉の会話を理解する事は出来なかった
少年が目を覚ますと大きなUFOの中に居た
怪我は異星人が治療してくれたらしく完全に治っていた
少女も自分と一緒に保護されたようで無事だった
二人とも事情が飲み込めないまま地上に帰され
UFOは『君たちは安心してこれから増えてくれ、我々はみな宇宙の仲間で友達だ』と声をかけ去っていった
その言葉も少年と少女には理解できず、二人はただ見送る事しか出来なかった

ちなみに本編では異星人の会話は読めない文字で書かれてて最後のページの「注釈・地球語訳」として判明する


471 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/21(月) 23:59:52.84
>>468
いい構成だね
最後まで読者にも宇宙人の言葉がわからないのがおもしろい

509 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/23(水) 23:49:43.91
>>468

UFOを飛ばせたり、致命傷をいとも簡単に直せるほど科学が発達しても
ハゲは治せないんだな・・・・

OTL

 

藤子・F・不二雄少年SF短編集 (2) (小学館コロコロ文庫)
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