TRU CALLING-トゥルー・コーリング／第20話「最愛の人」

主人公のトゥルーは母親が目の前で強盗に殺害された経験から医師を志す。
しかし研修で配属されたのは死体安置所(モルグ)。
勤務初日の深夜、彼女は確かに死んでいるはずの遺体から助けを求められ
気がつくとその日の早朝に時間が戻っていた。
その時点ではモルグに運ばれてきた遺体は生きているのだ！
なんとかして死ぬ運命にある人々を助けようと奮闘するトゥルー。
徐々にだが理解を示し死因など様々なアドバイスをくれるモルグの所長や、
ギャンブル好きで定職には就いていないややシスコン気味の弟など数少ないが協力者も徐々に得ていく。
しかし未来を知り死者を救おうと行動するトゥルーの行動は
事情を知らない人から見れば奇々怪々で対人関係にも苦労が絶えない。
さらにはトゥルーと同じ能力を持ち、
死ぬ運命にある人間を生かすべきではないと主張するジャックも登場しトゥルーと衝突することになる。
ここまでが前提。

親友の結婚式に出席するトゥルー。
その場には死者を助けるためのすれ違いで別れる事になった元恋人のルークも居た。
お互いに未練のある二人、トゥルーはこの結婚式の後に全ての真実を話すとルークに告げる。
しかし式の途中トゥルーの弟ハリソンが銃で撃たれたと連絡が入り、
急いで病院に駆けつけるが治療も虚しく息を引き取ってしまう。
付き添っていた女性に話を聞くとハリソンを恋人と勘違いした嫉妬深い彼女の元夫が撃ったのだと言う。
嘆くトゥルーにハリソンが助けを求めた！(この時の台詞が助けて、ではなく『負けるな』)
なんとかして弟を救おうと動くトゥルーの元にジャックが現れ意味深な言葉を投げかける。
曰く、「誰かを助けるのであれば誰かを犠牲にしなければならない」
その言葉にトゥルーは「弟は助けるし今後も人を助け続ける」と返し、再びルークに真実は結婚式の後でと約束する。

ジャックの能力について補足。ジャックとトゥルーの能力は表裏一体。
片方が遺体に助けを求められるともう片方も強制的に一日をやり直す。
その際引きずられた側は助けを求めた人物の死ぬ前の一日が見える。
ジャックが常に先んじて動けるのはこのため。

ルークに非は無くトゥルーを信じようと行動した結果なのが悲しい。
一応ジャックには彼なりの事情や信念があるようなのだが
残念ながら局の都合で打ち切られてしまいその辺ははっきりとしない。
非常に面白いドラマで日米両方でそこそこ人気があったらしいのに残念。