神殿で贅沢な暮らしを夢見て

790 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/24(火) 23:51:31.15
前に読んだホラー系少女マンガか何か。タイトル覚えてない。すまん。

古代のペルーとかインカみたいな街で、主人公Aは両親を亡くし、親戚に引き取られている。
ボロを着せられて食事も満足にもらえず下働き。その家には同じ年の従姉妹Bがいる。
AとBは外見がそっくりで、親でさえ見分けがつかない。
Bは大人しく内気な子だけどAの唯一の味方で
食事やお菓子をこっそりくれたり、時々は入れ替わってAの代わりに仕事してくれたりする。
密かに仲良しなAとBだけど、やっぱりAはボロを着て汚いし、Bは綺麗な服を着て両親に愛されている。
Bのことが大好きで感謝してるのに、どこかで嫉妬が止まらず、そんな自分も嫌になっていた。

ある年、神に仕える巫女の選出が主人公たちの街にやってくる。
年頃の娘をランダムで選ぶ。1年間神殿で神様に使えて贅沢放題!と少女たちは大騒ぎ。
Aは必死で「自分が当たりますように」と祈るものの、クジに当たったのはよりによってB。

巫女としてBが神殿に行く前日の夜、Aは泣きながらBに「お願いだから代わって」と頼み込む。
BもAの気持ちを汲んで、1年間Aが戻るまでAになって自分の家で働かされて待つことを決意。
そして入れ替わり。ボロ服を着てみすぼらしい格好のBが見送る中、
街中の人の祝福をうけ輝くような豪華な衣装を着て、神殿に向かうA。

行列が見えなくなってから、それまで笑っていたBの両親が大号泣。
「もう私たちにはおまえしかいない」
「今までごめんよA。どうかこれからは私たちの本当の娘として過ごしてくれないか」

神殿で贅沢な暮らしを夢見て向かうAの行き先は生け贄の祭壇だった、という。


791 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 00:01:52.68
>>790
結果的には優しいBも、その両親も、寂しさに苦しめられてきたAも、
すべてが何も知らないまま終わるのだから、後味はそんなに悪くないような?

792 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 00:59:33.27
>>790
神は心優しい純真無垢なBを生贄に選んだのに
妬み根性と我が強いAにすり替えられたことによって
呪術が崩壊し国家が滅亡した・・・

だったら後味悪いかな。
正直Aには感情移入できないや。
確かに環境は悪いけど、それ以上に傲慢だ。


793 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 01:05:24.07
自分の娘がこれから死ぬと知った途端手のひら返しでAに
優しく接しようとする両親にも後味悪い

794 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 01:06:53.77
食事を満足にもらえてないのに外見そっくりって凄いな
Bどんだけエネルギー効率悪いんだ

795 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 01:12:26.20
>>794
そこかよw

798 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 10:07:51.30
>>791
確かにこの設定なら、B両親が自分の娘を助けるために
Aをだまして身代わりにさせるとか、Aは巫女になることは生け贄になることだとわかっていて、
Bが神殿に行くのを見送ったあとでニヤリと笑うとかした方が後味悪いかも。
って、このスレに毒されすぎかw

>>792
確かにAは自業自得の面もあるけど、傲慢とかそこまで悪いとも思わないな。
一年限りでも贅沢な生活ができると思ったら生け贄とか、普通に哀れだと思う。


799 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 10:08:38.59
>>790
マヤがモデルなのかね
確かに生け贄の習慣があったけど、生け贄になるのは至福の喜びで、本人や周りもガチ喜びだったらしいんだよな
今とは死生観がマジで違うから、戦時中徴兵されて、万歳しながら心で泣くとかとは全然感覚が違うらしかった
だから、生け贄の事実を知ってもAはほんとに幸せだ、Bと入れ替わって良かったと思うはずであんまり後味悪くはないな

800 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 10:54:09.82
為政者側の都合のいい話って感じがするけどね。
実際死ぬ人が本当はどう思ってたかなんてわからないし。

814 名前:本当にあった怖い名無し :2012/04/25(水) 23:45:43.32
>>790
この儀式ってアステカで実際やってたんだよな。
生け贄にされるのは男だけど、テスカトリポカのとして一年間歓待されたのち生け贄にされる。