女の十字架(明智抄)
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676 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/23(火) 01:30:33.31
- うろ覚え&過去ログで既出だったらごめん
 昔(1980年代)読んだ少女漫画「女の十字架」は衝撃的だった主人公は凡庸な容姿の女の子 
 彼女の母親は美人で有名だったが、彼女は母親には似ず
 母親は家に訪問者が来るたび主人公を押し入れに隠して、
 評判の美人の(すなわちさぞ可愛いであろうと思われる)娘を見たがる客に
 「娘は不在だ」と偽り、娘の顔を見せないようにした
 また、顔はいいけど頭の悪い主人公の同級生
 (しゃべるセリフも全部ひらがなで書かれてる)にも
 ナチュラルに侮られ見下され続けてきた
 そんな生活の中で主人公は「女の価値は顔が全てである」と
 思い知らされながら成長する
 やがて主人公も大人になり、恋人もできたりして
 少しは女性としての自信もついてくる
 そんなとき、かつての馬鹿だけど顔だけはいい同級生と偶然再会する
 そこで知った衝撃の事実、実は今の恋人は同級生の元カレであり
 同級生は近々エリート官僚と結婚して玉の輿に乗る予定だということだった
 結局、美人は美人だというだけで馬鹿でも勝ち組人生に進めるけど
 凡庸な善人は美人が捨てたお古の男と付き合うのがせいぜいなのだ…という
 どこにもカタルシスのない終わり方の漫画だったこの漫画を読んでて特に嫌な気分になったのは、この主人公ってのが 
 決して極端なブスとして描かれてるわけではないってところなんだよね
 少女漫画だからむしろ可愛い感じに描かれてるんだけど、
 あくまでも「美人ではない」「平凡な顔」ってだけで
 性格も頭も悪くないのに、女としての価値は馬鹿な美人に全く及ばないという
 あまりにも容赦ない価値観に、何ともやりきれない感情が湧いた記憶がある
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677 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/23(火) 01:47:50.51
- 現実を見てみろよ
 そんなケースは珍しくないだろ
 彼氏が同級生をふったような男なら平凡ながらも幸せな人生送るんじゃね?
 母親の下りは胸糞悪いわ
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678 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/23(火) 02:43:15.21
- そのエリート官僚も中古と結婚するのか
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679 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/23(火) 03:13:52.64
- の視点で見た場合凡庸処女よりテクに溢れた美女ってのは一つの選択肢で別に後味悪くないしなぁ
 アホとは書かれてるがビッチとは書かれてないし……あと中古とも限らんのじゃね?
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680 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/23(火) 07:07:07.02
- >>676
 細かいことだけど、主人公は生徒会で一緒の先輩に片思いしてて
 「顔だけ女より、私の本質を見てくれる人」と期待してたのに、
 その顔の可愛い馬鹿女が先輩に告白、「実は僕もずっと君のことが好きだった」的なオチで、
 そのシーンも資料を探しに入った棚の中でバッチリ聞いてる
 後に先輩は受験に失敗したため同級生に振られ、それを主人公が慰める形で付き合い始める
 顔だけ同級生と再会したのは、高校を卒業して、化粧も板につき、美人と凡庸な子の溝がなくなったと
 主人公が自信を持った頃で、それがカチンと来た同級生に自慢+「あんたの彼氏は私のおさがり」と言われて、
 彼氏である元先輩の顔に「おさがり」という文字が見えるような気がしてしまい、
 結局、美醜という女の十字架からは逃れられないんだというような終わり方だったと思う



