ヨハン・クライフ
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724 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/29(木) 20:46:22.97
- 『クライフ公認 「トータル」フットボーラーの全貌』より
ヨハン・クライフと言えば、現在のバルサの思想を生み出した事で知られるサッカー界のレジェンド。
その本に載っていた彼の右腕カルレス・レシャックとのエピソードがかなり鬱だった。物語の始まりは73年。三年半越しの念願がかない、クライフはバルサ移籍を果たしました。
バルセロナに来たばかりのクライフに、
レシャックは市内のガイド役を買って出たりしてすぐにウマが合い、無二の親友となります。
クライフが試合に出るようになったとたん、バルサは負け知らずのチームへと生まれ変わり、14年ぶりにリーグ優勝。
さらにピッチの外でも広告の利用の仕方や、
マネージャーをつけるということなどをバルサの選手たちに伝授したり大活躍。
レシャックもこれらのことを懐かしそうに回想していました。
引退後は監督になり、レシャックとともに「ドリームチーム」を作り上げていく。
しかし会長とは犬猿の中で、黄金期が終わるころにはますます悪化していました。
そして96年5月18日、セルタとの試合前日、
リーグ戦二試合を残して解任される事を知って、クライフはクラブ上層部にブチギレ。
「貴様らはユダだ!」などと罵る。
試合には勝利したものの、ベンチにクライフの姿は無く、記者会見で会長は一方的にクライフを悪者扱い。
一方レシャックはクライフ支持のため残り二試合を出ないことにしました。
しばらくしてレシャックは副会長から「ロブソン新監督といっしょに働かないか」と持ちかけられます。
人生の大半をバルサで過ごしてきたレシャックは悩んだ末にクライフに相談し、
「スカウトのような仕事ならいい」ということに。
ところがレシャックは約束と裏腹にクラブの中核という役職についてしまい、このせいでクライフとの友情は完全終了。
レシャックはその後何度も弁明しようとしましたが、結局口さえ聞いてもらえなくなってしまいました。前半のエピソードに胸躍らせ、クライフが心臓発作を起こして倒れた時
真っ先に病院に駆けつけたというエピソードに感動しただけに、
長い年月をかけて築いた友情が一瞬で崩壊するのを見て当時眠れなくなったよマジで…
いろんな本を読んできたけど、読んできたページを破り捨てたくなるほどの衝撃をはじめて受けた。