地獄少女/二籠 第7話「絆」
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576:本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 04:00:05.42
- 地獄少女 二籠というアニメから 第7話「絆」
このアニメは閻魔あいという幽霊少女が、人々から依頼を受けて、目的の人物を地獄へ流すというのが主な流れエミは4人家族の妹で、家族構成は父母兄。
物語は、兄がバイクで事故死したことから始まる。
兄だけが生きがいだった母は取り乱し、マスコミや市に道路の不備を訴えかける。
兄にだけ愛情を注がれ、半ば放置されるように育ってたエミは、それでも母を心配し、
自分が認められるように母のサポートをする。しかし母は全く兄以外に興味を示さない。あるときエミは、兄の机から藁人形を見つける。そこへ閻魔あいが訪れる。
「あなたの兄はある人を地獄へ流す契約をした。藁人形に結んである紐を解けば契約は成立する。」母は相変わらずマスコミや市に食って掛かるが、
市からは事務的な対応をされ、マスコミからは飽きられ無視される。
兄に関するホームページを立ち上げ、ひたすら兄のことばかり考える母親。
最初はエミのことを気にかけていた父親も、いつか酒浸りになり、自暴自棄になる。家族のため、部活をやめ学校にも行かず家事をするエミ。
ある日母親は兄に関する本を自費出版をするのだと大金を借りてくる。
さらに兄の事故現場に祀られた地蔵の首を持ち帰り、頬ずりをしながら兄の名前をつぶやき続ける。
そんな母を見て、酒浸りの父はゲラゲラ笑う。ここで、エミは生前の兄の言葉を思い出す。
「母親がいるから俺は何時まで経っても何もできない。エミだってそうだろう。」
その時は兄の言葉を否定したエミだったが、この状況を目の当たりにして気づいてしまった。
自分は本当に母親に必要とされていなかった。
そして、自分が必死にサポートしてきた母親は兄の言うとおり障害でしかなかった。
耐え切れなくなったエミは、藁人形の紐をほどき、母親を地獄送りにする。その後、父親は「ははをさがしてきます」という書き置きを残して失踪する。
唯一自分を認めてくれていた父親にも去られてしまった。エミはいるはずもない家族分のカレーを食卓に用意し、狂気の浮かぶ目で書き置きを見ながら言った。
「おっかしーな。みんなちゃんといるのにね。いっただっきまーす」