エイリアン・レター(式貴士)

9271/2:2013/02/18(月) 01:08:41.42
式貴士「エイリアン・レター」うろ覚え。

地球を征服するためにやって来た異星人が母星に送った報告書と私信、
という体裁の書簡体小説。

主人公はその星の不動産開発関連のエリートサラリーマン。
母星の過剰な人口を植民させるため、地球が選ばれた。
彼らの種族と外見が似ているため、特に日本が選ばれた。

報告書には、日本は空気も水も清潔で気候がいいので植民計画に最適、と書き送る。
私信では、悪友宛てには本性をさらけ出し、父には優秀な息子の、
母にはややマザコンのいい子ちゃんの、妹には頼もしい兄の顔を見せる。
主人公の父は美食家として有名なので、地球産のワインの素材を転送する。
車輪が四つついた奇妙な台に置いてあった素材は、持ち主が目を離した隙に盗んだものだ。

主人公は植民の下準備に必要だと訴え、禁止された精神コントロール装置を転送させた。
装置を使って、主人公は一目惚れした地球人の女性、美貴を手に入れた。

母への私信では、やっと花嫁候補を見つけた、立体写真を転送する、
きっと気に入るはず、と書き送る。妹宛てには、お前に姉ができることを喜んでくれ、
美しく高貴な、という意味の彼女にふさわしい名前を持つ素晴らしい女性、と書き送る。
悪友宛てには、見繕って転送した日本娘は気に入ったか、また何人か転送する、
ただし美貴だけは駄目。と書き送る。


9282/2:2013/02/18(月) 01:12:11.38
報告書には、父の鑑定によると地球産のワインの味は極上、
絞り滓はバクバク(その星の犬に似た生物)の餌になる、
素材第一号が乗っていた台の名前は「乳母車」と判明した、と書き送る。

ところで当然ながら、美貴は精神コントロール装置のせいで主人公に従っているだけだった。
装置をオフにすると、正気に戻った美貴は主人公を拒絶した。
主人公は、母と妹に美貴の病死を伝えた。

「僕の裏の顔を知り尽くしている悪友へ」
「気が変わった、美貴をあげるよ。あいつは駄目だ」
「僕が全身全霊で愛しているのに、いつまでも拒絶するんだ」
「転送してやるが、屋敷から出すなよ。まったく君は最低のサディストだからな」
「僕は結局、母しか愛せないのかもしれない」

大規模植民計画を推し進めるよう進言する報告書で終わり。

彼らは植物から進化した生物で、動物の血をワインと呼んで愛飲している。
美貴は責め殺されて血を絞られる。という後味の悪さ。


929 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 01:31:07.95
いくら自分達に似てようが違う生き物を配偶者に選ぶっつーのが理解できない

930 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 01:41:44.88
メールの送り先がずれちゃうオチかと思ったら
凄かった

931 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 04:10:06.03
外見が似ていて嫁にしたいとかまで考えるようになるのに
その種の赤ん坊の血を絞って飲めるんだろうか気になるところだけど
もし平気だっていうならそいつらが地球征服してしまったら後々
その異性人の世界ではワインのつもりで飲んだら
残念青汁でしたみたいな事例が多発しそうだなw

932 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 09:25:08.23
式貴士か・・・。
第二の筒井康隆になれると思ってたんだが、
式貴士名義での著作は10冊も出さないうちに死んじゃったんだよな。
残念だ。

933 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 10:35:56.37
主人公のお父さんに転送した地球産のワインの素材って言うのは日本人の赤ん坊なんだろうなあ
元の作品を読んでないからわからないけど

いろいろあれ!?とは思うけど宇宙人だから、の一言で済まされているモヤっとした話だねw


934 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 12:19:55.77
>>932
禿同、亡くなったと聞いた時はマジ泣いた。

「吸魂鬼」という作品では精神力で「触手(不可視)」を出せる少年が
その触手で同級の清廉な少女を触りまくりそのあまりの快感によって
その少女が狂っていく過程が書かれていてやはり後味悪かった。

ちなみに、俺の初めてのネタ本だった。


936 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 13:58:38.43
植物にとっては地球のワイン=葡萄の果実を絞ったものはまさしく子供の絞り汁だから、
裏を返せばってことか>植物から進化した生物

937 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 14:21:43.68
でも子供は種だよなあ・・・ブドウの果実部分ってなんだろう。
服の絞り汁とかじゃないのかな・・・

938 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 14:31:17.77
種は精子卵子あたりじゃね?

939 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 14:41:42.28
頭いいなあ
そおゆう比喩の意味あったんスネ

940 本当にあった怖い名無し:2013/02/18(月) 15:16:11.36
そこまで思いつかなかった>比喩
原文では、地球のお金は紙でできてる!信じられるか!?とか、
母星では食料不足だが地球は水も空気もきれいで豊富、誰でも満腹できる、とか
実は植物から進化した生物でした、ってオチで「なるほど」ってなったわ。

 

吸魂鬼 (角川文庫)
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