惨劇館 ブラインドの原作
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928:1/2:2013/07/07(日) 22:38:13.82
- 御茶漬海苔の古いホラー短編。
主人公は巨大団地で姉夫婦と同居する女子中学生。
転んだ拍子に足にヤカンのお湯をかぶって火傷を負い、歩けないのでしばらく学校を休んでいる。
団地では最近、若い女性を狙った通り魔が出るようになった。
主人公の姉の友達も被害にあった。ある日、義兄が主人公の部屋を見舞った。
「○○ちゃん。具合はどうだ」
「早く良くなってくれよ」
主人公はろくに返事もしない。
(作者は映画的手法を使う人で、このシーンの義兄はやけに威圧感がある。
コマ割りやセリフのタメ具合で、読者をミスリードする手法)
(主人公の様子も怯えているように見える)
(ネタバレになるが、これは主人公の主観というか主人公目線で見た義兄)主人公はある日、火傷は義兄のせいだと姉に打ち明けた。
義兄に襲われそうになって抵抗するうちにストーブからヤカンが落ちたそうだ。
「お義兄さん、最近帰りが遅いよね…本当に残業だと思う?」
「お義兄さんが残業の日に限って通り魔が出るの、気がつかなかった?」
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929:2/2:2013/07/07(日) 22:39:34.29
- 主人公をたしなめて誰にも言わなかった姉だが、不安が募る。
ある夜、帰宅が遅くなった姉に仮面の通り魔が襲いかかった。
逃げる姉を残業帰りの義兄が助けた。
通り魔の仮面を剥ぐと、正体はすっかり狂った主人公だった。後日、精神病院に収容された主人公を見舞う姉夫婦。
「バカヤロー○子ぉ!あたしの××さんに汚ねぇ手でさわんじゃねーよメスブタぁ!」
「××さんはあたしの物だぁー!!」
担当の老医師が、主人公は妊娠していると告げた。
「想像妊娠ですよ、妹さんは処女ですから。でも××さん、紛れもなくあなたの子です」
ストレッチャーに拘束されて姉を罵る主人公の腹は、
シーツの上からでもわかるほど丸く膨らんでいる。
陣痛に苦しみながら絶叫しているらしい主人公の横顔のコマの後、
最後のページは黒ベタに白抜きの大文字で
オンギャアー
オンギャアー
オンギャアーなので、ホラー映画のようだった。
幽霊もお化けも出てこないのにすごく恐い!
何この汚い絵の人!と思って単行本を集めた思い出。捕捉すると、主人公は義兄に片想いして狂ってしまい、
義兄に襲われそうになっただの火傷させられただのと嘘をついた。
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931 :本当にあった怖い名無し:2013/07/08(月) 01:15:05.38
- 惨劇館の連載より前にハロウィンに掲載された作品ですよね。
たしか小泉今日子さんが御茶漬海苔ファンで、
御茶漬海苔作品をテーマにした楽曲がアルバムに収録されたんでしたっけ。