Ib
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938:Ib「ある絵画の末路」1/2:2013/07/08(月) 16:00:46.67
- 「Ib」っていうフリーゲームの、
バージョンアップで追加された新ED「ある絵画の末路」の話。
この作品唯一の、誰一人として生還できないエンド。作品が動いて襲い掛かってくる異形の美術館から脱出することが目的のホラゲなんだけど、
主人公が美術館で出会うメインキャラのひとりに、メアリーっていう女の子がいる。
金髪碧眼の美少女。先にネタバレしちゃうとメアリーの正体は
絵画に描かれた実在しない少女(=美術館の作品)で、
現実世界に出て行って、人間として暮らしたいという願望を持っている。
美術品が現実世界に出て行くためには、現実世界の人間をひとり選んで
その人と入れ替わる必要があり、主人公をフォローしてくれる男性は、
この入れ替わり対象に選ばれたために美術館に引きこまれたらしい。
(ちなみに主人公(9歳の女の子)が引きこまれたのは、
メアリーの初めての友達として目をつけられたから後半の方で、害意のある美術品だらけの大部屋に閉じ込められた男性が
精神崩壊しかけるイベントが有って、普通に進めてると、
主人公がビンタ2発かまして正気に戻してくれるんだけど
主人公(と男性)を精神的に疲弊させるような選択肢を選んできてると、
ビンタがなくなって、主人公が男性の傍に座り込んだまま動こうとしなくなってしまう。
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939:Ib「ある絵画の末路」2/2:2013/07/08(月) 16:01:25.97
- メアリーはここまで二人についてきてる(この時点でプレイヤーには正体判明してる)けど、
主人公が動かなくなったことに業を煮やして、
「(主人公)なんて知らない!私一人でだって外に行くんだもん!」
つって一人で飛び出して行ってしまう。その後は正規ルートで主人公が通るのと同じ道(に見えるけどよく見るとちょっと違う)を通って、
「現実世界の」美術館まで出てこれるんだけど、人っ子一人いないし入り口は開かないし、
ついでにBGMもなくて無音。更に館内がどんどん暗くなっていき、
作品解説のプレートの文章が、メアリーを突き放すようなものに改変されたりしていく。
(「ずっとひとりでさまようんだね」とか「わるいこわるいこ きみのことだ」とか最終的にメアリーは完全に視界の閉ざされた美術館で、
出ることも戻ることもできなくなってそのままエンド。
ちなみに最後のセリフは「お父さん…!」(自分を書いた画家のことを終始そう呼んでる何が悲しいって、このエンドだとメアリーだけじゃなく主人公たちも死亡確定ってところが…
(帰るための道は一回きりしか使えない上に完全な一方通行、
美術館には食べ物がないので衰弱からの餓死確定あと、メアリーは一応敵っちゃ敵なんだけど、彼女なりの事情とか色々あって、
実際プレイするとかなり愛着が湧く。
ので余計にホント誰得だよこのエンド…と呆然としたよ