終りに見た街

782本当にあった怖い名無し:2014/01/18(土) 17:06:33.30
数年前にみた反戦ドラマ?っぽいの

ある平凡なサラリーマン一家のところに父親の弟一家が泊まりにきて楽しく過ごす
翌日、目が覚めるとなぜか突然家ごと戦時中の日本にタイムスリップしていた
現代日本の二階建ての一軒家なんて戦時中の日本にあったら当然目立つ
混乱する一家だったが
「村外れの森に変な建物が突然現れた。アメリカの基地かもしれない」という事で
付近の村の住人に襲われて火をつけられそうになったのがきっかけで、
自宅から命からがら逃げ出す。

その後、口がうまい叔父が折りたたみ傘を
「日本で開発された最新機能の丈夫な傘!」と宣伝したり、
持ち出したいろいろな現代のものをバレない範囲で売ったりしてお金を作って
なんとか生活拠点を整えた。

現代の知識のある主人公たちにしてみればこの戦争に負けるのは当然分かっている事。
元の時代に帰りたいが、その方法もわからない。
とりあえず終戦まであと2年位の時期なので
「とりあえずあと2年この生活に耐えれば…。」という事で話がまとまる。

しかしその後、突然叔父一家の長男が家出。
元々引きこもり気味だった事もあって
ストレスに耐えられなくなったのか?と心配するけど探す手段もない

主人公一家の子供たちはまだ小学生の年齢なので本来なら学校に通わせるべきだが、
「戦時中の日本の教育を受けさせるのは…」という事で病弱という事にして自宅にいる。
けれど当時の生活はかなり苦しく、
病弱な子供なんて役立たず!と母親は組合等でも文句を言われたり
子供たちも「みんなと遊びたい。」と不満を漏らす。

そんな中で主人公たちはせめて少しでも人を助けようと
知っている範囲で懸命に空襲や被害の出る場所から人を逃がそうとするが、
「おかしいことを言う奴だ、非国民だ」と、誰も一家の言うことを信じない


783本当にあった怖い名無し:2014/01/18(土) 17:07:08.73
そうこうしてると叔父一家の長男が戻ってきた。
どうやら軍隊に志願した様子で、たくましくなったはいいけど、すっかり軍隊に染まっている。
当然負ける戦争だと分かっている主人公一家は「命を大事にしてくれ」と止めるが、
「貴方たちは臆病者だ!なぜ戦わないんだ!みんな必死なのに!」と非難する。
そしていきなり「非国民!」と言いながら持っていた刀で家族を切り殺そう襲い掛かる。

そんなやり取りをしていると、主人公一家が住んでいる場所が空襲にあう。
するとここでまた突然タイムスリップ。今度の行き先は未来?らしき場所。
父親が倒れている人間に
「ここはどこなんですか?西暦何年?日本なんですか?」と聞くと
「ここは…」と言いかけてそのまま相手は絶命。
赤く染まっている空、瓦礫だらけの町、崩れた東京タワーの残骸など、
日本を思わせる場所で全員死亡。

結局タイムスリップの理由もなんでこの一家がこんな目にあったのかも
全く分からないまま一家全員死亡
ラストでまたいきなりタイムスリップして全滅したというオチに唖然とした


784 本当にあった怖い名無し:2014/01/18(土) 17:22:01.00
それ中井貴一のだっけ?
子どもがゲームボーイの電池きれてできなくなって親にあたってたような記憶がうっすらある
ラストもそういう不条理さでたしかに後味悪かった

785 本当にあった怖い名無し:2014/01/18(土) 18:20:00.36
「終わりに見た街」だっけ?
80年代にもドラマ化されたことがあって、自分はそっちの方を見てた
タイムスリップもののお約束として、現代に帰れるだろうと思って見ていただけに
最後は衝撃だった

自分は勝手に
「過去にタイムスリップしたと思い込んでいただけで
 実は同じように戦争に突っ走った未来の日本にタイムスリップしてた」
と思っていたのだけど、wikiを見たら、
過去にタイムスリップした後に、再度未来にタイムスリップしてたみたいだね
どっちにしても「同じようなあやまちを繰り返す日本」というのを
表現したかったドラマなのかな

 

終りに見た街 (小学館文庫)
終りに見た街 (小学館文庫)(原作)