数学

102 名前:_ 投稿日:02/02/18 11:06
天才的に数学のよくできる中学生がいた。
学校の教師は彼に非常に目をかけていて、
行く行くは大学に進ませて立派な数学者に育ててやりたいと考えていた。
ところが、この子の家は非常に貧乏で上の学校へ子供を進めてやれるような余裕はなかった。
教師は八方手を尽くして何とか進学させてやろうとしたが力及ばず、
その子は家の為に働くことになってしまった。
ただ、彼は数学をあきらめたわけではなく、仕事の合間にコツコツと独学を続けていたようだ。
(つづく)

103 名前:102続き 投稿日:02/02/18 11:17
それから三十年たった。今は老人になった教師の家に、
ある日、その教え子がたずねてきた。
かつての少年も今は四十男のなっていたが、彼は目を輝かせて一冊のノートを差し出した。
自分は「大発見」をしたので、見てもらいたい、と言うのである。
教師が見ると、そのノートにはビッシリと数学の記号が書いてあり、それは連立方程式の解き方の論理だった。
彼は働きながらその合間に独学で考証を深め、自分で方程式の理論を築きあげたのだった。
教師は、それは今では普通の高校生が、授業で習っているもので、
いまさら何の価値もない、とは言えず、深くため息をついて世界のむごさを嘆いた。

104 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 12:09
>>102 >>103
カナリ鬱…

108 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 18:56
>>102
『グッドウイルハンティング』みたいだね

109 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 20:37
>>103
確かに後味悪いかな。
でもすごいとも思う。
先生は真実とともに、その偉大さを彼に伝えるべき。

111 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 23:15
>>102-103
確か中島らものエッセイで見たことあるな、それ。
ちゃんと本とか見てれば分かるはず。独学にも程があるだろゴルァ!と思った。

114 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/02/18 23:43
>>111
小説にもそのネタ使い回してるよ。それもよりによって「超老伝・カポエラをする人」。
相対性理論だけはどうしても理解できなくて、「天才の私にわからないということは、
あれは有難い宗教書なんだ」という結論を得て「アインシュタイン教」の開祖に
なってます>元数学の天才。鬱にならずともよろし。