灰になる少年(ジョージ秋山)

702 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/25 18:20
2年ほど前隣町でたまたま見つけた古本屋にあったホラー漫画。
ホラーものはトホホなラストが多いが、これは特に・・・。
内容とかウロ覚えなんで違ってたりしたらスマソ。

主人公の少年の母親は原因不明の貧血で入院している。
その日も父に連れられて母のお見舞いにいく。
少年がちょっと部屋を後にして、戻ってきた時だ。
眠っている母を父が殺そうとしているではないか。
少年は必死に止めにはいるが父は笑って「見間違いだ」と言い訳をする。
しかし母を殺そうとした父の悪鬼の様な顔が
しっかりと目に焼きついて離れないのであった。
後に父親は突然失踪してしまう。

ちょうどそれより前、町では被害者の血を抜き取るという奇妙な殺人事件が頻発していた。
父と何か関係するのかと思った少年は、刑事と協力して事件の真相を追っていく。
それですったもんだあって(古)、犯人かと思われていた父が首無し死体で発見されたのだ。
悲しみにくれる少年は、遺品として父から自分宛の手紙を発見する。
恐る恐る開いてみると。
「この手紙を読んでいるということはおそらく、お父さんはこの世にいないだろう。
 いいか、よく聞いてくれ。町で起こっている犯行はお母さんの仕業だ。
 お母さんは血を吸う化け物(なんでそうなったかは不明)なんだ。
 お父さんは偶然、お母さんが病院を抜け出し人を襲うのを見てしまった。
 しかしこんなことを言っても誰にも信用されるまい。出来るなら自分の手で・・・」

少年は愕然とした。母が化け物など信じられるはずがない。
では父を殺したのは・・・。
困惑する頭を抱えながら、先を読み進める少年の目が見開いた。
「〇〇(少年の名前)お前には酷なことだと思う。お前にもお母さんと同じ
 化け物になる因子がある。遅かれ早かれお前も同じように・・・」


703 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/25 18:21
絶望の中、少年は母の病室へ行き着く。
穏やかな寝息を立てて眠る母の顔はいつもと変わらずに見えた。
口元に血が付着していなければ。
葛藤の中でついに意を決して母の胸に凶器を振り下ろす。
すると今まで穏やかだった母の顔がこの世のものでない醜悪な怪物の顔へと変わっていく。
腰を抜かす少年の前で、母であったものは瞬く間に干からび、
やがては砂になってさらさらとこぼれていった。

「おっ、お母さんが砂になった!!」
信じられない光景を目にした少年は
悲鳴に駆けつけた人々を跳ねのけその場を後にした。
それで父の手紙が警察に見つかるか何かして
少年は命を狙われ、深手を負って郊外の森へ逃げ込む。
「どうして・・・どうしてこんなことに・・・」
逃げる時に負った怪我によって少年の命の灯は今にも消えかかっていた。
小川のほとりでついに力つきて倒れこむ。
苦痛であえぐ少年の脳裏に在りし日の楽しい思い出がよぎる。
一面の花畑の中、父と母と手を繋ぎ楽しそうに笑う自分の姿だった。
幸せだった頃の思い出を振り返りながら、少年は息を引き取るのだった。

とかいう話だったような・・・。
文章力ないんで上手く説明できなくてスマソ。
もう一度読み返したいんだがタイトルも作者も
覚えてないんだよな・・・(´‐`)


707 名前:suhiro 投稿日:02/04/25 22:01
703サマ。
そのマムガ多分、ジョージ秋山の「灰になる少年」
だと思います。
俺 読んだことあります!
角川ホラー文庫 から、ジョージ秋山の短編集みたいのが
出てたと思います。それに入ってますよ。

 

灰になる少年―ジョージ秋山恐怖劇場
灰になる少年
ジョージ秋山恐怖劇場