しばてん(田島征三)

378 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/12/21 03:40:32
日本授業補習校に通う息子が借りてきた本。「昔話を読みましょう」というので
借りてきたんだが、これが「しばてん」という本だった。
私は初めて読むのだが読み聞かせしているうちに落ち込んできた。

親がいなくて村人皆に育てられている男の子(乱暴者なので「しばてん」と呼ばれる)
が暴れが過ぎて山に捨てられる。その後数年たって村はひどい飢饉に見舞われる。
村の庄屋が食べ物をふんだんに隠していたので村人皆で襲いに行くが、
兵士に負けそうになったとき「しばてん」が現れて村人に加勢、村人たちは庄屋を倒して
食べ物にありつく。

しばらく皆しばてんに感謝して過ごすが、殿様の使いが来て「庄屋を襲ったのは
誰だ」と罪人を問う。村人たちは「しばてんです」「しばてんがやりました」と
自分たちは知らんふり。しばてんは縄をつけられて連れて行かれる。
その後しばてんの行方を知る者はない。・・・

日本昔話なんて後味悪いものばかりね。・・・たまに借りてくるんだからもうちょっと
楽しげなものはなかったのか、息子よ。

 

しばてん (田島征三)
しばてん (田島征三)