むっちゃん
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899 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/04/11(月) 11:33:39
- 小学生のときの友人にむっちゃんという女の子がいた。
むっちゃんはスラリと背が高く、ちょっと意地悪で気の強い子で、
おとなしい子や逆らえない子に意地悪したり威張ったり、自分は女王様気取りの子でした。
私はむっちゃんとちょっと親しかったが、たまに意地悪されたりもした。あれは3年生のときの冬のこと。
大雪が降り、同級生らと雪合戦することになり
私は仲間たちに「むっちゃんを狙って雪をぶつけよう」と提案した。
そのとき雪合戦はむっちゃんを含めて10人近くいただろうか。
雪合戦が始まり、みんな無言で雪をむっちゃんにめがけて投げつけむっちゃんに集中攻撃。
最初はむっちゃんは笑いながら雪を投げつけ応戦したが、
次々と雪が飛んでくるので、逃げようとした。
逃げるむっちゃんを追いかけた子がいて、雪に足を取られて転倒した
むっちゃんにデカイ雪の固まりを投げつけたのだ。
「やったぞ!」と思った瞬間、むっちゃんは
「なんで私ばかり狙うのよ~」と泣き出して教室に一人で戻ってしまった。
正直言うとむっちゃんが泣いたのは初めて見たのだが、ちょっといい気分になり、
みんなで教室に戻るとむっちゃんは号泣しており、
ほかの同級生や先生がむっちゃんを取り囲むようにして心配している。
「みんなひどいんだよ!私ばかり狙って雪ぶつけてさ~」と
泣き崩れるむっちゃんと私たちを先生や同級生らは見比べていたが、
何も言わなかったし、理由をきこうともしなかった。
正直いうと私は内心ビクビクしていた。
理由を尋ねられたら、誰かが
「Cちゃん(私のこと)に指示されたから」なんて言われたらどうしようかと・・・・・・・。
でも、その思いとはうらはらになにも言われず、理由も聞かれず、
ただむっちゃんは一人で大声で泣いてる姿をみんな黙って見てるだけで、
同情する人もいなければ、同情してるような雰囲気すら見当たらなかった。
今、思い出すとなんだか後味悪いような気がする。
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900 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/04/11(月) 13:40:39
- でも自業自得の典型的パターンだと思った。
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901 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/04/11(月) 13:57:16
- >>899
短編小説みたい。後味悪くないけどなんかすげえ。