正気でやっているので心配しないで下さい

52 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/05(木) 17:37:42
これ実話らしい

昭和二十六年四月二日、春爛漫の京都大学構内のことでございます。
文学部玄関前で職員が想像を絶する光景を発見しました。
1人の男が血塗れの全裸中年女性の死体を縄で縛り上げて引き回しているのです。
駆けつけた警官も異様さに呆然とするばかり。
男は「正気でやっているので心配しないで下さい」
と微笑みさえもらしてなおも死体を引き回すのでありました。
男は卒業生で推理作家志望の青年、被害者はその母親。
男は「自分と母は或る団体の命を受けてモスクワに行かなくてはならないが、
母はその道中ゴビ砂漠の熱砂の中で殺される運命にある。
したがって私の手で殺した方が本人のため」として犯行を計画。

教授の計らいで就職する、との口実で住まいの世田谷から母親共々上洛、
文学部前で弁当を食べたあと、隙をみて仏像で撲殺、
さらに箸で脳味噌を取り出したうえに裸にして棕櫚縄で縛り上げ、
百五十メートルあまりも引き回したのであります。

係員がしきりに「それは妄想に過ぎない」と諫めても「自分は正気だ」の一点張り。
そして一月後の5月、京都拘置所の独房内で壁に頭を打ち付け、
さらに箸を頭に刺して自殺したのでした。