悲劇のチンパンジー
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119 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 15:41:38
- 手話を覚えた(っていうか覚えさせられた)チンパンジー、ルーシーの末路の話。
 どこかのブログからのコピペルーシーはといえば、それまで頭に詰め込まれた単語をすっかり抜き取られ、ジャングルに解き放たれた。 
 チンパンジーの住むべき場所はそこだと、飼い主のジャニス・カーターは考えたのである。
 しかし、ルーシーの意見は違っていた。十一年間も人間社会で生活してきた彼女にとって、
 眠るならいつものマットレスの上がいいし、飲み水はボトル入りのミネラルウォーターと決まっていた。
 寝る前にマガジンラックの雑誌をぱらぱらめくるのも、ルーシーの楽しみのひとつだった。そんな彼女が唯一嫌いなものといったら、キャンプしかない。 
 このため、ジャングルに連れてこられても、えさを一切調達しようとせず、
 「エサ。ハヤク。ルーシーニチョウダイ。モット、エサ。ハヤク、ハヤク」とせがんだ。
 ジャニスは甘やかされたやんちゃ娘をほとんどけるようにして森に追いやったうえに、
 生きたアリの食べ方まで実演して見せた。この話でとりわけ痛ましいのは、言葉を奪われてしまったことである。 
 ルーシーがいくら質問してもだれも返事をせず、話をしても知らんぷりだった。
 二年後、昔なじみがアフリカのルーシーのもとを訪ねると、彼女は囲いの端に駆け寄り、手話で、
 「オネガイ、タスケテ、ココカラダシテ」と救いを求めた。もちろん、それはむなしい願いでしかなかった。嫌な話。暗澹たる気持ちになる。 
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122 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 16:11:49
- >>119 
 なんて自分勝手な・・・
 飼い主をはじめ、協力してる連中はみんな、
 それが動物にとって良いことだと思ってるんだろうがそこが一番反吐が出る。
 何様じゃこいつら。
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123 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 16:19:49
- >>119 
 確かにね、動物愛護団体とかは動物は自然に帰るのが一番良いことだと思ってるん
 だろうけど(実際そうだろうけど)
 この場合は手話まで覚えさせてしかも人間社会に慣れたチンパンジーには今更帰すってのは
 考えものだわ。
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124 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 16:22:07
- >>119 
 げえ。
 『ルーシー、お話しよう』を読んだ事がある。最後の方で著者(そのジャニス?)は
 同じく手話を覚えさせたオスとルーシーを一緒に住まわせて、
 「彼らの間に子供が生まれ、その子供達に彼らが手話を教えたらどうなるだろうか」
 とか言ってるの。
 子供生まれなかったの?
 実験にならないから森に追い返したの?
 後味が悪いのを通り越して、怒りを感じるね。
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128 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 17:21:32
- ググったらこんなもん出てきたよ 
 ルーシーだけじゃないんだな・・・悲劇のチンパンジー―手話を覚え、脚光を浴び、忘れ去られた彼らの運命 
 ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4886222455/249-3704375-2485135
 >本書は、言語実験の衰退にともなって離散したチンパンジーたちのその後の消息を追跡した記録である。
 >彼らの運命はさまざまであった。
 >テキサスへ「島流し」にされたニム。商品として売られ、身元不明になったアリー。
 >生まれ故郷のアフリカへ送られたルーシー。
 >かつて手話を覚え、脚光をあびた彼らは、一時的にもてはやされ、そして忘れられた…。
 >彼らのたどった旅路は、人間の動物に対するあいまいな道徳観や、
 >その時どきの科学の情勢によって強いられた巡礼の旅であった。
 >この本は、研究者の実験動物に対する倫理の問題を投げかけている
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129 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 17:29:22
- つまり、ルーシーを自然に帰す事になったのは愛護精神からではなく、 
 チンパンジーの言語実験が衰退した事によって
 もう研究対象として育てていけなくなったから…という
 人間の勝手な事情があったわけですね。
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131 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/05/06(金) 18:04:23
- ひでえ…。せめて動物園に置くとかすればいいのに。 
 大人気だろ?手話で話せて寝る前に雑誌を読むチンパンジーなんて。
 もしかしたら耳の聞こえない子と友達になれるかも。
 ああもう変に想像するだけ辛くなってくる。教えてた人達は友達とか家族とかではなく 
 ただの実験動物として手話教えてたんだろうか…よくもまあそこまで機械的になれるもんだ。



