悪魔のウエディング(曽祢まさこ)
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264 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/08(水) 13:22:11
- そういや昔読んだ漫画だけど、やっぱり悪魔が出てきて、 
 魂とひきかえになんでも願いをかなえるって漫画があったな。
 その話のうちのひとつ。舞台は日本。登場人物はOL。婚約者がいたが裏切られ、捨てられ女として 
 周りが自分を嘲っていると思うと、はらわたが煮えくりかえる思いをしている。
 そこに現れた悪魔。どうせなら男に復讐するよか、それより上等な男をゲットして
 見返してやった方が、男にも同僚にも最高の復讐では? と持ちかける。
 いろいろな男をみつくろって提示する悪魔。しかしOLは注文がうるさい。
 喫煙者はイヤ、ブサ男はイヤ、フケたおっさんはイヤ…。そこでふと当の悪魔を見ると、これが自称・闇の王子なんて気取っているくらいなので、かなりのイケメンだった。 
 悪魔と結婚したいというOL。困ってしまった悪魔だが、
 7年の期限つきで(その期限がきたら魂を貰うので)形だけの結婚を了承。
 悪魔は海外の青年実業家という触れこみでOLと結婚。
 眉目秀麗で金も地位もある男性との電撃的な結婚に、OLの元カレも同僚もただただ驚愕。
 彼らの度肝を抜いて溜飲を下げるOL。
 しかし、その後の結婚生活はもちろん形だけ。悪魔の魔法により経済的にはなんの不自由もないが、
 一人寂しい生活が続く。その寂しさに耐えかねて何度も自殺未遂を試みるOL。
 その度に傍目には献身的な看病をする夫として振舞う悪魔。しかしそこにはなんの実もない。
 理想の夫が欲しいと、最初にOLが望んだ契約通りに振舞っているにすぎなかった。
 そして7年目の結婚記念日に悪魔が現れる。最後の結婚記念日の贈り物として死のキスがプレゼントされる。
 空疎な生活が終わることに安堵して喜んでそれを受け取るOL。
 こうしてOLの魂を手にいれた悪魔だったが、7年間の疲弊しきった生活に荒れ果てた魂は、
 悪魔の望むような輝きを既に失っていた。わりとこんな感じで、魂を手に入れてもくたびれもうけだったりする話が結構多かった。 
 (他にも何篇か話があったけど、うろ覚え)




