絡新婦の理(京極夏彦)

673 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/16(木) 23:55:25
京極夏彦氏の小説も後味が悪いかな?
「絡新婦の理」は真犯人が、自分が学生時代に手を出された教師を殺害するため。
戦後の米兵に対しての性欲処理者としての過去を知る仲間を殺害するため。
大きな理由はこの二つに集約されると思うんだけど、この二つをカモフラージュ
するために、自分の妹を巻き込むわ、曾祖母を巻き込むは、赤の他人を巻き込むは、
多数の死者が出てくるのが気分悪いしし、事件が複雑な上、読んでいくうちに
「殺害の当初の理由は何だったっけ?」となってくるのも後味が悪い。
小説は面白く読んでるけど。

699 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/17(金) 10:34:39
「絡新婦~」の真犯人は、結局キャラの立つ金持ち母・姉妹の中で埋もれてた
目立たず控えめな長女が、最終的に家=権力を自分の手に入れるために色々
仕掛け、結果真犯人以外の家族が全員あぼーんという話じゃなかったっけ。
俺の読み込みが足りんのか?

…しかしあのシリーズで一番後味が悪いのは「魍魎~」ではないかと。
例によって複線ばりばりで込み入ってるし、要約するアビリティがないんで
オチだけいうと、

父娘近親相姦によって生まれたけど本人には何の罪もない、聡明で性格もいい
美少女が、友達に線路に突き落とされ両手足切断。チューブにつながれ無理矢理
生かされたあげく箱につめこまれ、箱詰めのままキモオタロリ男に持ち逃げされて、
しまいには箱の中で干物状態…。


700 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/17(金) 11:16:42
>>699
朝からイヤなものを思い出させてくれてありがとう。
自分も、「魍魎~」のラストは、吐き気がしてたまらんかった。
しかも、ちょっと開腹手術するので、病院にいた最中に読んだんだよな。
厚いから、入院中に読むミステリーとしては最適だと思ったんだよ~…誤算ですた。

784 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/19(日) 13:51:32
>>699
長女ではなく次女だったと思う。

長女 縁(話の時点ではすでに病死)
次女 茜(地味な感じ)
三女 葵(実は半陽)
四女 碧(自分は父と長女の間に生まれた子供だと思っている)

こんな感じの姉妹だったかと・・・
後味が悪いのは次の作品で茜も故人になってしまった事かな。
美人姉妹という設定だったのに・・・もったいない。

 

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)
文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)