チリンの鈴

53 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/29(木) 19:46:32
たしか随分前のスレで既出だったと思うけど、
チリンの鈴(原作やなせたかし)は本当に後味が悪かった。

大筋は狼に母親を殺された子羊(チリン)が、強くなるためにその狼と一緒に生活し
鍛えられ、狼より強くなったとき復讐するというストーリーなんだけど、
始めは「いつかこいつを倒してやる」と思っていたチリンは、何年かして強くなった時
自分をここまで鍛えてくれた狼を父のように思うようになる。
そして二人で他の動物達を襲い、回りから恐れられながら生きていくようになったある日、
狼がチリンが昔いた牧場を襲うようにチリンに言う。
「お前にできるか」という問いに「できる」と答え、牧場を襲いに行くチリンだが
いざ羊達を襲おうとしたとき、子羊をかばう母羊の姿を見て昔の自分と母親を思い出し、
どうしても殺すことができない。
チリンに「自分がやる」と言う狼。
その狼に「自分は羊だ」と叫び、羊達を守るためにチリンは戦い、狼を殺してしまう。
しかし、羊達はチリンを恐れ、決して受け入れようとはしなかった。
一人、狼と暮らしていた寝床へ帰るチリン。
仲間には拒絶され、共に生きてきた狼も自分が殺してしまい、もういない。
これからどうやって生きていけばいいのか分からないチリンは、ただ狼の名前を呼び続ける。
そんなチリンを、降り始めた雪が覆い隠していく…

チリンの鈴の紹介ページに
>感動のメルヘン・アニメーション。
とか書いてあるけど、全然メルヘンじゃない。見終わってしばらくブルーだった。


63 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/30(金) 01:53:15
>>53
いや~ん!!チリンの鈴が出てる!
二週間くらい前なんだけど、ここのネタを考えてた時、
「そうだ、今度チリンの鈴を紹介してみよう」って思った。

チリンの原作を読んだのは、もうずっと昔、20年以上前のこと。
愛らしいチリンが、化け物チリンになってしまってショックだった。
そして狼のウォーとの対決と死別…確かに愛情は通っていたのに…
それで最後の、親羊が、むずがる子羊をなだめる言葉が、
「いい子にしていないと、チリンが来るよ」
この言葉が、羊達の間で一般的になってしまっているあたりがどうも…

 

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