オペラ座の怪人(ガストン・ルルー)

864 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/02(火) 23:49:48
オペラ座の怪人は死ぬほど後味が悪い。
内容は今更書く必要も無いだろうが、ざっと書く。
フランスのオペラ座にこっそり住み着いていた怪人は女優のクリスチーヌに恋をする。
だが、その度を越した愛はクリスチーヌを怯えさせ、何人も巻き添えにする。
シャンデリアを落としてメイン女優を殺すのは有名。
クリスチーヌは幼馴染で恋人のラウルとともに逃亡して終わる。

実は原作では怪人が殺害したのは不用意に隠れ家に近づいた男1人だけで、
シャンデリアは客席だし怪我人が出たという描写も無かった。
メイン女優にはちょっと嫌がらせをした程度。
恐ろしい殺人鬼ストーカーのように伝えられているが、ただ不器用でナイーブな男だ。
オペラ座に住んでいるだけあって歌が恐ろしく上手く、クリスチーヌに指導を行っていたりもする。

という、オペラ座の怪人のイメージと実際のギャップもだいぶ後味悪いのだが、
さらに後味の悪い話がある。
このクリスチーヌは、怪人が最初姿を隠して歌の指導をしてくれたおかげで
才能が飛躍的に開花し、劇団長からも注目されていた。
ラウルが「あれは何だ」と問いかけても「あのお方は歌の天使」とうっとり。
今度迎えに来てくれるのよとワクテカしながらラウルを追い返し、
いざ怪人とご対面すると悲鳴を上げて気絶。
その後、嫌がる怪人の仮面を剥いで激怒され、怯え、ラウルに助けを求める。
最後は怪人の温情でラウルと2人で逃避行。

いくらなんでも最悪だろ、この女……
顔が酷いつったって歌の上手さは変わらんし、
自分に指導してくれた恩師でもあるのに、最後まで忌み嫌い怯え続ける。
オペラ座の怪人は、怪人よりもクリスチーヌの浅ましさの方がよっぽど怖い。


867 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:02:38
>>864
無職ニート、家もないホームレス、
シャンデリア落としたりライバル女優に嫌がらせ、仮面をかぶってるストーカー。

これで怖がらない女の方がおかしい。


868 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:07:04
>>864
最近の映画版でもメイン女優死んでないよ。
ミュージカルでも死んでない。
しかもクリスティーヌは最初オペラ座の怪人のこと結構好きだったはず。
仮面取ってからもビビりつつも怖かったはず。
でも仮面取られてからの怪人の被害妄想&ストーキングっぷりにクリスティーヌも
ドン引き。
確かに男前ラウルに心惹かれつつも、才能の面では怪人のことも違う意味で
好きだったような感じ。
自分的には怪人のあの歪みっぷりが切なくて後味悪い。

869 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:10:43
>>864
誰がアレンジした「オペラ座の怪人」?
つい最近の映画、及び劇団四季の公演で有名な
ロイド=ウェーバー版ではメインの歌姫は死なないよ。
だか何故か金田一少年の事件簿では(原作ベースらしいが)
メインの歌姫が怪人に殺された事になっていた
864が言うように、原作では死なないはずなのだが…。

871 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:19:03
>>864
オペラ座の怪人はみたことも読んだこともないので、おまいさんの文章だけから
クリスチーヌが今ひとつな女てのはわかる。

でもなんでオペラ座の怪人が、自らそんなに必死こいて隠れてるかといったら、
その当時は、そんなコエー顔した人は表を歩いてなくて、
インパクトを与えすぎるのを自分でよーく知っていたからじゃねーの?
そういう人に優しくするのは、母親か、神や教会の領域。

障害者に対する理解や教育、接する経験みたいなものは、今の比じゃないだろ。
初見で、ごくごく普通のその辺の若いネーちゃんが、かかかか怪物ー!って
怯えきっても生理的なレベルでちったあ仕方がなくね?ってか、
今の社会の感じ方と同レベルに比べられるものでもないのに、
軽蔑してどうすんの?って感じ。

ってか、見た目怪物でやってること普通で恩人なら好意も寄せるだろうけど、
見た目怪物で、今ひとつ考えてること分かんなくて、性格暗くて自分に粘着してくる
ストーカータイプの男なんて、顔関係なく素で怖いだろう。


872 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/01/03(水) 00:24:30
オペラ座の怪人って有名だけど詳しくは知らなかったよ!
金田一のイメージが強いのか殺人鬼が暴れまわる話だと思ってた

 

オペラ座の怪人 (角川文庫)
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オペラ座の怪人 (創元推理文庫)
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