明日は日曜日 そしてまた明後日も・・・(藤子不二雄A)

950 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/01(水) 16:13:49
藤子A先生の確か『明日は日曜日そして・・・』って短編漫画だったと思う。

主人公の坊一郎は、もっさりした外見の気弱な男。
今日が初出勤の日だというので、父親と母親があれこれ世話を焼いて送り出す。
坊一郎は会社にたどりついたが、緊張のあまり会社の中に入る事ができず、
ガードマンに睨まれた拍子にその場から逃げ出してしまう
その後会社に戻ろうにも、遅刻した事を上司に叱られてしまう事を恐れ
母親が持たせてくれたお弁当を公園のベンチで泣きながら食べるのであった。
家に帰ると父と母が初出勤を祝ってご馳走を用意して待っていた。
次の日も勿論坊一郎は会社に行く事ができず無断欠勤。もちろんその次の日も。
そうこうしているうちに会社から家に坊一郎が一度も出勤してない事が知らされる。


951 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/01(水) 16:14:27
母親が坊一郎を精神科に見せた所、
「彼は極度の対人恐怖症であるから、
 社会に出すのはよくない自宅療養させるのが一番、」だとかなんとか。
数年後。
すっかり老いた父親が疲れた顔で会社から帰宅。
「坊一郎は?」
「二階ですよ」と出迎える母親。
場面変わって坊一郎の部屋。
暗い部屋で布団を頭にすっぽり被って体育座りをする坊一郎。
夕暮れの町並みにかかるナレーション
―明日は日曜日、そしてその次の日も日曜日、次の日も、また次の日も次の日も・・・―

俺も真面目に職さがそうっと


953 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/01(水) 16:37:56
>>950-951
うわああああ

955 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/01(水) 16:47:32
>>950-951
この内容を
「引きこもり」や「ニート」なんて概念が無い時代に書いたってのが凄いと思う。

やっぱ天才だよなー

 

藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集 (3) (中公文庫―コミック版)
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