サン・ルーム(柴田昌弘)

737 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 01:22:56
柴田昌弘の短編漫画で

近未来の東京は公害で空はスモッグに覆われ太陽が何日も姿を見せなくなっていた。
少年はベッドから離れられないほど体が弱くて
生まれたときから無菌室で介護ロボットに育てられていた。
他人とじかに会うことができないので
会話(父親しかいないが)はすべてテレビ電話で済まされる。
彼の父親は裕福だったので少年のために
サンルーム(天井と壁の一部がガラス張りの部屋)を与えることができた。
たまに姿を見せる日の光を浴びるだけでも今の時代じゃ贅沢だと介護ロボットは言うが、
少年は話し相手もいない生活に不満を抱いている。
ある日、少年の部屋のテレビ電話に少女から電話がかかってくる。
原因は混信だったがそれをきっかけに少年は話し相手を作ることができた。
ある日少年が壁に近づいて外を眺めると隣の建物に少女の姿が見える。
すぐにロボットにベッドに戻されたため外の状況はよくわからなかったが、
少女がすぐ隣に住んでいることを知り生きる希望がわいてくる。
すると父親から連絡が入り少年をサイボーグ手術すると言い出す。
少年は冷たい機械になるのは嫌だと言うが父親はロボットに捕まえさせる。
死んでも良いから少女とじかに話したい、と
少年はロボットのスイッチをマニュアルに切り替えて窓の外に飛び出すように命じる。
向かいに見える少女の名を叫びながらロボットとともに窓ガラスを突き破る。


739 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 01:42:58
>>737
それって、ミスチルの君が好きのPVまんまだね。

767 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 15:12:50
>>739
だとしたらミスチルがパクったんだな。ブルーソネットって古い漫画だから。
ひどいことするなあ。マイナーならパクってもバレないと思ったんだろうか。

>>737の続きを過去ログから持ってきた。

39 名前:本当にあった恐い名無し[sage] 投稿日:2005/06/23(木) 22:09:10 ID:3uIwLY+E0
しかしそこへ滅多にやってくることのない父が現れる。
少年の虚弱体質は並大抵のものではなく、このままでは彼は成人することもおぼつかない。
そこで少年にサイボーグ手術を受けさせる段取りをつけたというのだ。
いくら自分の身体が弱いから、明日をもしれぬ身体だからとわかっていても、
いきなり自分の身体を全部とっかえます、と言われてはいそうですかと納得できる人間はいない。
少年ももちろん拒絶反応を示した。そしてそうなるくらいなら、どうなってもいい、
隣の少女に会うんだと思い立ち、介護ロボに命令して
自分を抱えさせて隣の家めがけて大きくジャンプした……。

遠い未来。環境破壊で空はスモッグで真っ黒になり、
太陽の光はもはや地上に届かぬほど弱々しい。
その光を少しでも浴びるため『超高層』の『マンションの屋上』に作られたサンルームは、
庶民には到底望めない贅沢となっていた…。

少年が飛び出した部屋の外には、少女の住む隣のマンションとの間に、
下が見えないほどの奈落が広がっていた。その暗黒を見つめながら、
最愛の息子をなくした父親がただ呆然と立ち尽していた(終)

ちなみに柴田昌弘の読みきり短編漫画です。
「紅い牙~ブルーソネット~」の単行本に同時収録されてたやつだと記憶してる。


768 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 15:31:47
ヴァカだから教えてほしいんだけど、
隣のマンションの女の子も同じくらいの高さの階に住んでたってこと?

769 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 15:39:30
俺も分からなかった。
窓から見える範囲にその少女の部屋があるって事は、その少女も高層階に住んで居るんだろ?
じゃあ、同じブルジョワジーなんじゃねーの?

786 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/07(金) 17:38:16
>>769
少女がぶるじょあかどうかは関係なかろう
少年は自分がとんでもない高いとこで暮らしてたなんて想像もせず
飛び出しちゃったんだねあーあという話だろ

 

未来都市バラン (ソノラマコミック文庫―柴田昌弘傑作集)
未来都市バラン
(ソノラマコミック文庫―柴田昌弘傑作集)