パトリック・ボンマリート

923 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/09/09(日) 20:47:24
大分前の話だが、週刊SPA!で日本語堪能な外人が連載を始めた。
その外人はHIVポジティブでエイズを発症すれば死は確実。
そんな状況でも明るく生きる俺、みたいな内容なのだが、
正味のところはもうすぐ死ぬ人間の日常をリアルタイムに報告させるという、
悪趣味な編集側の意図が感じられた。
しかし外人はそのこともわかった上で言いたいことを言おうとしている意気込みも感じられた。

当初はHIVキャリアの心境や他の感染者のレポート、日本の感染防止の取り組みの取材など
エイズを正面に捉えた内容が多いのだが、連載を続けているうちにも医学が進歩し、
外人はいつまでたっても発症しなかった。そうなるとただの外人の日常の話になってゆき、
車を不良に傷つけられたとか、どんどんどうでもいいような内容に。

数年前に連載は終わったんだが、時々紙面に出てくるからまだ生きているのだろう。
それはそれでいいのだが、死を覚悟して生きることを決めたはずが、
まだまだ日常を生きなくてはならないということに気づくってどんなんだろうと思う。
これからの生活費をどう稼いでいくかとか、老後の暮らしを考えて不安になるとか・・・