にんじん(ジュール・ルナール)

888 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 15:52:01
小学生の時に読んだ赤毛のみっともない男の子が母親に虐待される「にんじん」って小説が
特の落ちもなく母親が何の制裁も加えられないまま終わって後味悪かった。
いくら俺が読書好きだからって小学3年生にあんなもの進めんなよ、担任教師・・・。

889 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 16:13:36
にんじんか・・・あれは確かに。
子供心に理不尽さを感じざるを得なかった。

900 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 19:12:31
にんじんを読んでるやつが他にもいてうれしい。
ひとつ覚えているエピソードで、夕食後にメロンが出るんだけど
母親がお前はメロンなんて嫌いだよね、とか言って食べ終わったメロンの皮を
あげるシーンがあったように思う。
にんじん(主人公)はメロンの皮にわずかに残った果肉をこそげて食べたと思う。
あの母親の悪意の意味がわからなくて困惑した小学校低学年の夜。
いまだにわからん。継母だったっけ?

904 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 19:46:03
>900 ちょっと違う。
母親がメロン嫌いで「にんじんお前もあたしと同じでメロンなんて好きじゃないよね」って言われて
にんじんもなんとなくそんな気持ちになって「うん」って言って
で家族が食べ終わった皮を「ウサギにやれ」って持たされる。
で兎小屋でにんじんはその皮に残った甘い汁と実を吸う。うさぎには種と緑の皮をやる。

自分は、にんじんの兄がつるはしをにんじんの額に打ち落としちゃって、
それを見た兄自身は気絶したんで母親はその手当にかかり切りになってにんじんを手当てしたのは姉だけだった。
で姉があとで「まるでバターに突き刺さるようににんじんの額にめり込んだ」って話したの覚えてる。

てか「にんじん」うちにあるんでちょっと開いてみたたとこの話。

母親;にんじん、返事くらいはおし、人に話しかけられた時はね。
にん:ウォオン、オガアザン
母親;だからいつも言ってるだろ、子供は口に物を詰め込んでしゃべったりしちゃ、絶対にいけないって。

理不尽だ


910 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 20:27:33
小学校の頃に読んだ時にはよくわからなかったけど、
どうもにんじんの母は南北戦争時(?)に兵士に乱暴された節がある。
にんじんだけが赤毛である事から、にんじんの実父はその兵士なんじゃないか>900

906 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 20:10:05
ちょ、誰か最初からのあらすじを書いておくれ>にんじん

911 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 20:27:44
にんじん、別にあらすじみたいなもんは無い。両親兄姉との5人家族で、最初の話は

ある夜に鳥小屋の戸が閉まってないのに母親が気付き兄に言うが
「ぼくは鳥小屋の世話をするためにここにいるんじゃない」(兄はものぐさで臆病)
姉に言うが「やだわ私こわいわ!」二人とも本に夢中で顔もあげずに返事をする。
母親「そうだにんじんを忘れてた!」にん「僕もこわいよ!」兄&姉「こいつにはこわいものなんてないさ!」
兄&姉のお世辞?ににんじんは大胆になりおっかなびっくり鳥小屋の戸を閉めにいく。
姉だけが気の毒に思って家の扉口までランプを持って付いてきてくれる。

どうにか戸を閉め、得意満面で戻ってくるにんじん。みんなの賞賛を待つが兄&姉は読書にもどり没頭している。
母親「これからは毎晩お前が閉めにいくんだよ!」

こういう小話の集まり。たしかたま~に母親は優しいことがあったような記憶もある。


913 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 20:36:37
「にんじん」は作中に明記はされていないが、
父親とその浮気相手(愛人)の間に生まれた子であるために母親から疎まれ(異母)兄姉に軽んぜられている。
父親はにんじんの置かれている状況を把握しているんだけど、
自分の負い目ゆえに妻に強く出られず、結局にんじんと父親とが散歩しながらの会話で
「お前もつらいだろうけど私もつらいんだ、もう少し辛抱していてくれ」と告白、
にんじんも「まぁそうだろうね」と呟くようなgdgdで終わっている。

917 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 21:48:53
ようやく気付いた
にんじんって人間か
何故かうさぎだと思って読んでた

920 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 22:15:03
これの作者って、どんな気持ちでこんな胸くそ悪い話作ったんだろう?

923 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/03(火) 22:27:34
なんか、自分の少年時代の母親との葛藤を描いてるらしい。
あのころは愛もあり憎しみもあったがとにかくお互い口べただったって文章も残したってあとがきにあった。

942 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/04(水) 18:22:32
小学校3年の時に私はこの児童文学を読んで
こんな親が物語の中とはいえ存在することにショックを受けたり
こんな物語子供に読ませるなよバカヤロー、作者死ね、ああもう死んでるか…と
理不尽な気持ちになった。

大人になってから、インターネットの感想サイトや
アマゾンカスタマーズレビューの「にんじん」の項目をを読んだら
にんじんの母親は主人公の少年を愛していた、みたいな感想が多くてビックリした。


950 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/04(水) 18:43:18
>>942
あー、そうそう、公に読める「にんじん」の感想文て
けっこう「母親も愛情表現の下手なかわいそうな人で~」みたいな
ホントは根っこには健全な親子愛があるんだよ…みたいな解釈してる人が多いよね。
でもあれって、まあ本人がそのように読んだんなら、
その人にとっては「にんじん」はそういう物語なんだろうけど、
でも正直読解力ないっていうか、希望的観測にすがりすぎだと思う。
そう思わなきゃ後味悪すぎるから、勝手に母親の愛情の存在を期待しちゃってるだけだと。

でもさー、こういう例ってきっと現実にもあるんだろうね。
母親からひどい虐待受けた子に対して、「善意の第三者」が勝手な憶測で
「でも、本当はおかあさんだってあなたのことを愛してるのよ~」みたいなこと言って、
虐待されてた子を余計に苦しめる、みたいな。
いや、「本当は愛してた」って嘘でも言ってもらった方が救われるタイプの子もいるだろうけど、
でも、すくなくとも「にんじん」は、そんな嘘で幸せな気分に浸れるようなタイプじゃないよなw


952 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/04(水) 18:49:37
お母さんも本当はあなたを愛してたのよ
とか言われちゃうとな
お母さんの行為を「虐待」と感じ
それに苦痛を覚えてた自分が
何か「悪い子」みたいな気がして来るんだよ

あの言葉はマジでよくない


953 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/04(水) 18:52:48
実際、母親がにんじんに優しくする話もある。

 

にんじん (角川文庫クラシックス)
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