カンビュセスの籤(藤子・F・不二雄)

939 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/02(月) 22:25:58
藤子F不二雄の箱舟はいっぱいと言う短編集
その中のカンビュセスの籤と言う話は既出かな。

943 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/02(月) 23:56:04
まとめ方下手だけど書くわ。
目的地に向けて進軍中の軍の兵士の一人が主人公
進軍中に食料が尽きてしまい荷物や人を乗せていた動物を食べたり草をむしっていたりしてたんだけど
動物も尽き砂漠に入り草もなくなる。
そこで兵士同士で籤を引いて当りを引いた者をはずれを引いた者達が食べるという決まりに。
主人公の兵士は当りを引いてしまうんだけど、生きたい一心で逃げる。
逃げる途中時空のゆがみにより遥か未来にタイムスリップしてしまう。
その行き着いた先の未来は、人はおろか動物植物も無く砂漠が続く。
そんな中シェルターのようなものを見つけて入る。
その中には若い女の子がいて食事を出してくれる。
その少女とは言葉が通じなくて、翻訳機なる機械があるのだけど修理中だと言う。
(もちろんこれは兵士には伝わってないけど)
そこで色々揉めながらも暮らしていくんだけど
ある日翻訳機が直って言葉が通じるようになる。
そこで今までの体験などを話して打解けるんだけど、少女から悲しい現実を聞かされる。

そのシェルターは終末戦争後の放射能の消滅を待つ為のシェルターで
1万年の人工冬眠が可能だったんだけど、1万年後も放射能は消滅していたものの
予想以上の環境破壊があり、シェルターで生き残った人々では再び繁栄させるのは難しかった。
その為地球外文化からの助けを待つことになり食料を消費して体力をつけて再び1万年の冬眠につくんだけど
いつになっても助けは来ない。
そのうち食料も尽きてしまい籤で当りを引いた者が残りの人たちに命を託すという事に。(食べられる)
そして段々と生き残りは減っていきその最後の生き残りがその少女であること。

その少女はこれでまた籤引制度により1万年助けを待つことができると人類として喜ぶんだけど
兵士は籤引制度に懲りていたため少女が差し出した籤の片方を地面に叩きつけ反抗する。
このまま二人滅びようとそのシェルターを出るんだけど
助けてくれた少女を助けようと思い自分が犠牲になる決心をしてシェルターに戻る。
戻った兵士がその旨を伝えると、当り籤は少女が引いていたのだと言われ、
淡々と人間を食糧化する装置の説明を始める所で終わり。


945 名前:本当にあった怖い名無し :2009/03/03(火) 00:23:55
乙!簡潔でよかったです
変に感傷的じゃなくて淡々とした終わり方なのがいいね

 

箱舟はいっぱい (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
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(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 4 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
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