鬼子母神(山岸凉子)
-
569 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/22(木) 01:56:36
- 山岸凉子「鬼子母神」
主人公は双子の兄を持つ女の子。
父親は接待ゴルフなどで家をあけがちで育児も家庭のことも母親に任せきり。
母親は優等生でハンサムな兄を可愛がる。
主人公は「父親に似ている」と言われ、普通の女の子。
時々家事を失敗する不器用な彼女に母親は
「女の子なのにお手伝いも上手く出来ないなんてダメな子」等と評し、冷たい。
そんな時、主人公は母親の後ろ頭に角が見え、鬼の顔が見えるのだが、兄に相談しても取り合ってはもらえない。母と兄は名門高校受験に二人で挑み、合格。祝いの席には珍しく父親が現れるが、
主人公は夫婦が冷めきって別居している事にやっと気が付く。
その内、兄は高校の勉強について行けなくなり、不登校に。
心配した母親が父親を呼んで兄を説得させると、優等生で「王子様」だった兄は豹変し、
父親をバットを持って追いかけて暴れた。夫婦は離婚、兄は高校を中退し、アル中になるも母親には暴力を振るわず
「きっと大学に入ってママに楽させてあげる」
等と言い、未だに母も兄に甘く、離れられない。主人公は家を出て小さな劇団に入り、
父親とも兄ともタイプの違う彼氏(家事が得意で優しい、草食系?)と同棲。
母と兄を見て、大きすぎる愛情で子どもを殺してしまった「鬼子母神」を母親の姿に重ねるのだった。
-
570 名前:569 :2009/10/22(木) 02:09:15
- 最後の「鬼子母神」に喩える所が曖昧ですみません。
一人の子だけ可愛がる所が鬼子母神なのかな?
兄は大学には受かってたかも。でも引きこもり状態。
-
571 名前:562 :2009/10/22(木) 02:39:10
- >>570
兄は何とか大学には進学しましたね、大検で。でも引き篭もりでほとんど
大学に行かず朝から酒びたり。そして母親に「ママ、ぼく大学院に行きたいんだよ~」
と言って社会に出るのを引き伸ばそうしている。
-
574 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/22(木) 07:07:22
- 兄はすごく優秀みたいに母や本人から言われていて、妹も信じてたけど
三浪後やっとなんとか入れた大学は東大や慶応どころか、「M大」でしたよ
今単行本確認した
それなのに兄本人と母親はまだまだ「やれば出来る子」と自己評価
すっげー皮肉