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28 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/09(月) 01:02:45
アガサ・クリスティ「春にして君を離れ」
主人公はジョーンは48歳の主婦で、末娘(20代既婚)が病気になり
ロンドンからバグダッドに看病に行き、その帰り道に高校時代の友人に再会する。
折悪しく電車が止まり、砂漠の中でジョーンは自分の人生を回想する。
そのうち、学生時代を思い返したり旦那との生活や子供3人のこと、ご近所さんのこと、
思い返すうちに自分は実は傲慢で自己中ではなかったかと思うようになる。
ロンドン行きの電車が来て家につき、彼女は「あんなのは砂漠にいたせいだ」と思って忘れてしまう。
あらすじは「女の回想」の一言で済むけど、実際読むとジョーンは恐ろしく独善的で勝手、
視野の狭い人物だし、自分の正しいと思うことを押しつけまくる毒親でエネ妻。
でもってラストでは冒頭の末娘が父(旦那)に宛てて書いた手紙で、
「やっと帰ってくれた。マジウザかった(意訳)」と述べていて、旦那はそれを暖炉で焼く。
娘にも旦那にも内心嫌われていることをジョーンは知らないまま(読者は気付くが)物語は終わる。
殺人事件で死ぬ人間はないのに背筋が寒くなる。
「かわいそうなリトル・ジョーン たったひとりでひいふうみい!」
旦那の独白で終わるラストはヤバい。

33 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/09(月) 11:59:34
>>28
電車の中(非現実的空間?)では改心寸前までいくんですよね
でも帰宅して日常に戻った途端すっかり忘れて元の自己中に戻る
緩やかに虐げられ続けた夫を思うとゾッとする話でした

34 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/09(月) 13:10:41
そういう場合娘も洗脳されて父親が独りで虐げられる場合も多いのだから、まっとうな
娘さんと分かり合えているだけよかったな、旦那。

 

春にして君を離れ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
春にして君を離れ
(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


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