ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その114 » コロリころげた木の根っこ(藤子・F・不二雄)

669 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/24(土) 21:19:09
藤子F藤夫の短編集。細部は失念。

若い編集マネージャーが作家の家に原稿を急かしに行く。
作家は態度が横暴で、原稿を書くからちょっと待ってろと言う。
物凄く雰囲気の暗い下ばかり向いてる奥さんがいたが、
作家はその妻をすぐに怒鳴りつけ人前で殴ったりしてた。
あと若い女が作家を尋ねて遊びに来たりしてたが妻は作家に絶対服従で何も言わない。
作家は妻の前で、女は男が厳しくしつけてやらないとダメだのと得意げに話していた。
作家は結婚したその日に堂々と女遊びをしてたらしい。

マネージャーが階段を降りようとすると、階段上に置きっぱなしになってたウイスキーの瓶につまずき階段から落ちた。
作家は「ちゃんと片付けろと言ったろ!」とまた妻を怒鳴りつけたり殴ったりした。
作家は、妻をいつもそのときの気分で怒鳴ったり殴ったりして女遊びもしてるが、ちゃんと妻を愛してて
妻もそれをわかってるから服従して自分も付いてきてると言っていた。

後日、たまたま妻の部屋に入ったマネージャーがスクラップ記事のファイルを見つける。
それを読むと、家の中の事故の記事や危ない食品の記事だらけだった。
家の中で物につまずいて転んで死んだ事故や、刺身を食べて体内に水銀が溜まって死んだ話、
汲み取り式トイレでガスが発生して人が死んだ話など。

マネージャーは作家の家のトイレが汲み取り式だったことや、刺身をよく出されてたことに気が付いた。
服従してるように見えた妻は、偶然によって夫が死ぬように努力をしていたのだ。

マネージャーがふと廊下に出ると、妻が不気味な民謡みたいな歌を歌いながら
階段の上にウイスキーの瓶を置いているところだった。
その歌の内容は、ウサギを狩ろうとしてた人の目の前で、ウサギが走ってたら偶然に木にぶつかって
ウサギが死に、狩人が幸運にも得をする、っていうようなものだった。


670 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/24(土) 21:45:16
山田耕筰の待ちぼうけか

671 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/24(土) 22:07:29
でも妻が不憫すぎるから応援したい気持ちにもなっちゃうんだよな

673 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/24(土) 22:19:10
なんか藤子不二雄Aの方が考えそうな内容だな。

691 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 07:20:07
>>669
でも、『待ちぼうけ』の童謡(というか『守株』の中国故事)だと
「二匹目のドジョウを期待してみても、そんな稀な事はもう起きず無駄」って感じの趣旨なんだよね。
当時はまだ汲み取り式のトイレなんて今よりずっとありふれて多かっただろうし、
刺身が好きでよく食べる人も日本中に山ほどいるだろうけど、それで死に至るのはごく稀。
その旦那も、なんだかんだで結局 世に憚って長生きしそうな気もする。
まぁ、密かに期待して罠を仕掛けることが奥さん本人の精神衛生的に多少のガス抜きになってるとすれば、
それはそれで全くの無意味って訳でもないかも知れないが。

696 名前:本当にあった怖い名無し :2010/07/25(日) 12:38:37
>>669
「コロリ転げた木の根っこ」だったはず

 

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