二本松少年隊

194 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/14(土) 22:13:08
白虎隊より二本松少年隊の方が後味悪い気がする

会津藩と新政府の戦争に二本松藩が巻き込まれて、会津側に加勢するために
藩兵たちが出払っている間に新政府軍が二本松を攻撃
だが二本松藩の藩主はすでに米沢藩に逃げ出していて、出兵していた藩兵たちも退路を立たれて
二本松に戻ることができず、藩内にいたのは一部の留守番を除けば老人と農民と女子どもだけ
そのとき「二本松を守りたい」と武家の子どもたちが年齢をごまかしてまで出兵を志願、
薩摩や長州の猛者相手に12~17歳までの約60名が少年兵として戦った

出陣前に「戦死したら自分の死体を探しやすいように」と自分の持ち物全てに
名前を書いてくれるよう母親に頼んだ少年や、逆に息子の初陣のため恥を忍んで
実家の父親に頼み込んで刀を用意した母親がいれば、仲間とはぐれて1人きりになってしまっても
最後まで戦うことを諦めず、子ども相手と油断した敵の隊長に向かって刀を突き刺し
見事隊長を討ち取った少年もいる(結局その直後に殺されてしまうんだけど)

新政府側も相手が子どもだとわかると不憫に思って見逃してあげたり負傷していれば手当を
してあげたりもするんだけど、目の前で城が炎上し自分たちが負けたことを知っても
なお少年兵たちは城下にいる敵兵に向かっていく
だか所詮新政府軍にはかなうわけもなく、ある者は捕らえられ、またある者は銃殺され
最後はあえなく全滅した

藩の兵士たちはその後会津側につく藩に合流し、二本松の奪回を願うもすでにその時
会津側は劣勢になっており、応援を頼みたくても他の藩もそれぞれ自分の国を守るので精一杯で
どこも助けてはくれなかった

個人的にはなぜ二本松少年隊より白虎隊の方が悲劇として持てはやされてるのかが
さっぱりわからない

 

新版 白虎隊と二本松少年隊(書籍)
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会津士魂 9 二本松少年隊 (集英社文庫)(小説)
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